ももも さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
出だしは良かったけど…
疲れたサラリーマンや学生ではなく渋いおっさんの、タイトル通り世界最高の暗殺者が異世界に転生する話。
トラックではなく組織の裏切りによって死ぬとこも目新しい。それだけっちゃそれだけなんですが。
女神様から「世界を救った後に世界崩壊のきっかけとなる勇者を暗殺して欲しい」という条件付きで転生させられます。
ここまでは良かった。
「魔王を倒した勇者暗殺」という達成困難な目標に向け、赤子として転生した瞬間から努力を始めるわけですが、まず集める優秀な仲間が全員可愛い女の子です。
そして主人公は世界最高の暗殺者だっただけあり、転生時に選んだ最高のスキルで地道かつ着実に努力し(その数年はカット)、神童として育ちます。
ここらへんからあまりに転生物のテンプレで、冒頭で感じた「この作品はよくある転生物とは毛色が違うかも…?」という勝手な期待が裏切られ始めます。
そして、5話?6話?で仲間になる二番目の女の子。
孤児の女の子の集団が一致団結し、環境客向けの子供の観光ガイドの様な集団を作り、たくましく生きています。そこに悪党なおっさんが指揮するいかにもな風貌の野盗軍団により、全員拉致されます。
拉致された先は表向き孤児院ですが、裏では少女を使った「初物」が売りの一つである売春と人身売買が行われています。
で、「さらっと触れられるゲスな設定」だけならまだわかるんですが、ここらへんの描写が無駄に細かいんです。
「次は私の番だ」な描写はまだわかるんですが、「明日は客は取らせない。俺がかわいがってやる」は描写としてやり過ぎな感じがするというか、ちょっと引いてしまいました。
描写としてピックアップするポイントが生々しすぎるというか、無駄に不快度が高いんです。
ここらへんで、「無双系じゃなくてこういうきついリアル(?)系なのか…」と思いつつ見ていましたが、、
事件解決後、助かった少女(犠牲になる一歩手前で救出)は楽しそうに主人公と添い寝を始めます。
あなたさっきまで嫌悪と恐怖で自死しそうになってなかったですかね…?という疑問と、過剰な不快感から一気に軽薄でいつものノリの異世界転生物になってしまうという落差で一気にげんなり度が臨界点を超えてしまいました(´・ω・`)
異世界物の軽薄さに、他の作品の「復讐」とかとはちょっと毛色の違うフラストレーションで味付けされた作品です。
大目的である「勇者を殺す」というのはちょっと興味深いんですが、6話?時点で期待できるような重厚さを感じなかったので断念。