Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
余計な事は考えるな ただ殺せ 血まみれた世界から抜け出すために 生き抜くために…
この作品の原作は未読です。
レビューを書くためにwikiをチラ見して知ったのですが、原作は全13巻全127話で完結しているそうです。
こういう作品がアニメ化されるのって嬉しいですよね。
だって、物語のラストまでアニメ化される可能性が飛躍的に向上すると思うから…
商業的に連載途中でアニメ化される作品が大多数を占めており、それ自身は決して悪い事ではないと思いますが、往々にして原作の途中までアニメ化されてその後プッツリ…
という作品もきっと同じくらい多いと思います。
ラストまでアニメ化して欲しい作品って、きっと挙げたら絶対キリが無いと思います。
これって、とっても勿体ないと思うのですが、それは私だけでしょうか…?
時は江戸時代末期。
抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、
極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば
無罪放免となれることを告げられる。
画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに
仙薬があるという島へ向かうことに。
島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、同じく仙薬を求める死罪人たち。
そして、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち……
謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、
生きて帰ることが出来るのか——!?
公式HPの序章を引用させて頂きました。
完走して振り返って思う事…
総じてクオリティの高い作品だったと思います。
作画良し、動き良し、そして物語良しと3拍子揃った優等生的作品です。
アニメーション制作はMAPPAさんと聞いて、このクオリティも納得…
因みに制作はツインエンジンさんで制作委員会方式は採っていないようでした。
最近では珍しいのではないでしょうか。
それだけ自信作…ということの裏返しなのでしょう。
実際相当に面白かったですし…
それに設定が面白いですよね。
物語を紡ぐのは罪人…
しかも命令を遂行したら無罪放免が約束されるとしたら、多少の危険を冒してでも命令を遂行したくなるのも分かります。
しかも、一度その無人島に入ったら単独で脱出するのが難しい場所だったら
罪人に逃げられることもありません。
ただし、それは島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば…のお話ですけれど。
ですが、やはりそんな美味しい話が早々転がっている訳ありませんよね。
島に上陸した途端、一行を歓迎してくれたのは凡そ異形のモノたち…
そしてこれまでの常識が通用しない場所でもありました。
そして、一瞬の油断が命を左右するこの状況は、ヒトの本心を曝け出すんです。
本人ですら自覚症状の無い言動が無意識に出てきたり…
この作品の主人公である画眉丸は、自分には心が無いと言っていました。
自分の心はたった一人の方を向いていると…
ですが、ゆみりん演じる佐切や、ココちゃん演じるメイと接するうちに色々な側面が見えてくるから不思議です。
もちろん、その側面は一朝一夕で得られるものではありません。
これまでの生き方そのもので彼が変わってしまったのか、それとも忍びとして小さいころから植え付けられたものなのかは分かりません。
ですが、早々に第2期の制作が発表されました。
原作も完結しているとの事なので、この辺りの顛末を明らかになっていくことでしょう。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、millennium parade × 椎名林檎さんによる「W●RK」
エンディングテーマは、Uruさんによる「紙一重」
オープニングテーマがヤバいくらい格好良いです。
この楽曲もきっと2023年春アニメアニソンBEST10に名前を連ねることでしょう。
1クール全12話の物語でした。
ゆみりんやりえりーを始めとする声優さんによる相乗効果もあると思いますが、毎週の視聴が楽しみで、メッチャ堪能させて貰いました。
続編の情報を首を長くして待っていますね^^