ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ララァ・ランド
『イヴの時間』の吉浦康裕監督である。
構成共同脚本は、先日シーズンを終えた『水星の魔女』の大河内 一楼氏であり、『サカサマのパデマ』でもそうであったが、生真面目過ぎる(もちろん褒め言葉)吉浦作品に、適度なスパイスを与えているようだ。
何より、A.I.テクノロジー、その明るい未来を希求するピュアなスピリットとポジティブ・シンキングに溢れたキャラデザが、ダークな展開が多い最近の作品の中にあって新鮮に感じられる。
プロスペラのように“闇落ち”しないお母さんにも拍手。
あとは何と言っても、とてもチャーミングでこなれたミュージカル演出、その出来の良さであろう。
劇中アニメをうまく使いながら、登場人物それぞれに勇気を与えてゆく体裁、サウンド・オブ・ミュージックを彷彿とさせる演出が素敵だ。
コメディパートを支えるサンダー君のダンスシーンも素晴らしい振り付け。
『王様と私』をオマージュした乱取り“ダンス”が楽しい。
そして唯一の憎まれキャラには津田健次郎大先生、そこはピシッと決めてくれるので安心ということで。
(以下、ネタバレ的蛇足につき…)
"La-La Land"
ロサンゼルスの愛称、その他に“現実離れした世界”“、おとぎの国”といった意味から、現実から遊離した精神状態にある人を指すスラングとしても使われる言葉たそうだ。
“ララァ”
機動戦士ガンダムより、『光る宇宙』を思い出した。
大河内 一楼氏はカイゼル髭の『∀ガンダム』からとは言えきっと…。