Jun さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そもそも16歳のアイドルが
妊娠し出産するところから始まるのでギャグにふるしかないと思っていたら、1話でヒロインが死ぬ。死の瞬間、その喪失感が個人的にトラウマレベル。高校生編のないこの1話だけでもフィクションの持つ栄光と病理には圧倒される。1時間半しか登場しないが、全編通してのヒロインの存在感。
高校生編も父親への復讐劇になるのかなと思ったら、毎回暴露される芸能界のドロドロ。善と悪、上べと真意、真実と嘘、自殺未遂等、リアルな重い話が続く。
問題の6話、途絶えることのない中傷の連射から夜の高架橋の欄干の上に立つまでの緊張感。この子を生かすのか殺すのか、その瞬間に作品が救われる。もしこの子が死んでいたら、僕は続きを見れなかった。
そして7話での伏線回収のキレと次回への展開は見事。
アクアの復讐心とルビーの一途な憧れ。
死んだヒロインの未来への希望が子供達を陰湿な社会や復讐心からまもり、次回につなげてほしい。陰惨な日常を越えさせてくれる絶対的な嘘の輝きに期待したい。