螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.0
状態:今観てる
場外戦で決着ついてて草。マジのクソアニメですね……
ライトノベル原作。タイプとしてはノーゲーム・ノーライフや賭ケグルイ、ようこそ実力至上主義の教室へなども該当する頭脳戦軸の成り上がり系。これらとの差別化点となるこの作品ならではのアイデンティティは主人公篠原が最強を名乗っておきながら実は最弱というペテン師で、嘘がバレたら全てが終わる緊張感の中で、弱いなりに策略を巡らせてジャイアントキリングをしていくというところです。
このテーマだけ聞くとくっそ面白そうだけど、肝心の頭脳戦部分がルールもクソも無い出鱈目なチートハッキングで主人公が不正して逆転しちゃうってのが2話で分かっちゃったのでマジでつまんねえってのが本音です。せめて駆け引きに用いられるアビリティの種類や性質を対戦前に説明しないと視聴者が入り込めない。しかもそのハッキングも主人公のバックにいる学園の力なのが最悪。主人公何もしてないじゃん。他人の褌で相撲を取るとかタイパラレベルやんけ。しかもゲームの描写自体も他作品より圧倒的に雑で救いようが無い。
目玉の頭脳戦がクソみたいなチート頼りでつまらないのをどうにかしてくれないとクソアニメクラスの出来で終わると思います。クソアニメは好きなのでどの道最後まで見ますが。
3話
更紗に心酔している五ツ星の実力者、久我崎との戦い。
今回のゲームのルールはプレイヤーがフィールドのあちこちに散らばった数字の書かれたカードを集め、最後に数字の大きさ比べをするシンプルなもの。
篠原が更紗のために体を張って戦ったところだけは良かったですが、相変わらずこれまでと同様、ゲーム展開が大味でした。
あとアビリティのゲームへの影響力が異様にデカ過ぎる。アビリティ一つでゲームの内容関係無しに大局が決しそうなものが出て来ました。1話で更紗が使った制限時間短縮も大概だけど、今回はゲームのルールそのものを書き換えたり(これは6ツ星以上限定アビリティだから篠原は実際には使用できず、ブラフに使われた)、久我崎が使用したアビリティの使用権を持った第三者がゲームに介入できるようにするような、ゲームそのものを破壊しかねないヤバいアビリティが登場。
いや、こんなチートまがいのアビリティが跋扈したらゲームが成立しない無法地帯になるだろうが。星の違いはアビリティじゃなくてよう実みたいに学内設備や待遇の質に比例させるだけの方が良かっただろ。
篠原は苦戦こそしたものの、2話同様にチートを起点に勝利。使ったアビリティこそイカれているものの、敵である久我崎は不正をしてない上、篠原がクズキャラっぽい振る舞いをせずに挙句目的のためなら仕方ないと不正を正当化するからやっぱりめちゃくちゃカッコ悪い。だからタイパラかよ。
更紗が篠原に懐くのも早いし、今回明かされた彼女に纏わるさらなる真相ももう少し引っ張れた気がしなくもないです。
2話よりちょっとマシになりましたが、3話も変わらずクソアニメしてます。あぁ……コテコテのクソアニメで面白いんじゃあ(クソアニメハンター並感)
4話
6ツ星の3年、小悪魔美少女の秋月乃愛が初登場。
学内では優勝者が星を獲得できる対抗戦がスタート。案の定的になった篠原はカンパニーが用意したジャミングツールを用いて対戦者をかわしていきますが……。
乃愛は篠原の策を読み切ったかのように先回りをし、巧妙な罠を仕掛けて追い詰めてきます。白雪の手を借りてなんとか窮地を脱したのも束の間、隙を突かれて白雪を人質に取られてしまった篠原は窮地を逃れるために対戦モードに入っていた白雪と真剣勝負をすることになってしまいました。
今回はゲーム描写が皆無です。委員長とのバトルはありましたが内容はカットされています。えぇ……。
いかにして篠原が逃げるのかもジャミングツールを用いた大味な展開だから駆け引きには期待するだけ無駄です。
乃愛が白雪を人質にするのは単なる力技でゲームとか頭脳戦関係無くて草。しかもソースを買いに行った出先で捕まるとか視聴者を笑わせにきてるとしか思えない展開。
あとチョココロネやマリトッツォなど、食べ物がやたらと出て来る。おかしな転生より甘いものが出て来るのは草。おい、ゲームしろよ。
5話に繋げるためのタメ回ではありますが、それを差し引いても今回の脚本の質は酷いと言わざるを得ません。
5話
メインは乃愛によって仕組まれた篠原vs白雪のカードゲーム。ゲーム内容はカイジのEカードを複雑にした感じ。
チートレベルのアビリティが完全に駆け引き足引っ張ってるなこれ……。
相手の手番すら勝手にコントロールできるのはダメだろ。一応引き分けに持って行くために篠原と白雪が協力し合う展開自体は良かったと思う。
往生際の悪い乃愛は篠原を恨んでいることを吐露した上で、後ろから糸を引いている黒幕に渡された違法アビリティにより白雪の端末データを削除できると脅迫。白雪を守るべく篠原は乃愛との直接対決に臨むところで終わりました。
ゲーム部分の酷さは相変わらずだなぁ……。
6話
ゲーム内容は宝探しゲームだけど……
視聴者を馬鹿にするのも大概にしろ!
乃愛の2回連続行動とかふざけてんの?挙句の果てに負けを無条件で帳消しにするアビリティまであるとか……違法アビリティとか言い訳してるけど、正規アビリティでもルールブレイカーみたいなチートアビリティがある時点でこんなこと言われても説得力が無い。というかあんな便利なアビリティを乃愛はアビリティのスロットにセットしないの?更紗が使った時間短縮もこういう思考時間がものを言うゲームでは便利そうだし、わざわざやらかしがバレたら全てが終わりかねない違法アビリティを使うリスクを負う必要ないよね。
前から思ってたけどこの作品は場当たり的に展開を考えて前後の整合性を全く考慮してなさそうなんですよね。乃愛はルールブレイカーを使えるランクなのに違法アビリティに頼ってあんなに便利なアビリティを使わないし、篠原たちは前までの設定が消えたかのようにルールブレイカーを想定する素振りさえ見せない。
まずどんだけアビリティあんの。せめて全種類提示しろ。だから毎回後出しじゃんけんになるんだよ。そもそもアビリティ自体要らん。チート過ぎてゲームを食ってしまっている。
ゲーム内容と駆け引きで魅力を出せれば他の劣化になったとしてもまだマシなものを……。
11話まで
7話からは学校同士で序列を競う交流戦、アストラルの話。ゲームのルールは作画と演出がゴミ過ぎるせいで生かせてないので覚える必要性はマジで無いと思います。簡単に言えば陣取り合戦にRPG要素を入れたみたいなものかな。
新キャラである榎本進司と浅宮七瀬は取ってつけたような対立をするだけのよく分からない人たち。10話は空気だし、11話はそこまで活躍せずにやられるし、この話に限ってはあまりいる意味は感じないです。
この章のボスである百面相は他人に扮することによる不意打ちやそれに伴う疑心暗鬼で場をかき乱す不穏な存在でしたが、11話で彼女も篠原と同じチート使いであることが明かされました。
は?敵も不正味方も不正ってもうゲームなんでも良くね。挙句アビリティ合戦は健在だし、クソアニメとしては乃愛編と同等かそれ以上の破壊力を維持しています。
12話
百面相だった椎名紬の裏には乃愛の時の黒幕でもあった倉橋がいて、盤外戦になります。アストラルの代わりに表でやる篠原考案のゲームに意味はありません。結局何でもありのゲームについて考えるだけ無駄です。だってゲーム無関係の場外乱闘だけで全て終わるので。
頭脳戦なのにこんな馬鹿馬鹿しい結末ある?最後は大団円だったけどそんなものでは誤魔化せないくらいに酷い終わり方でした。
総括すると最初から最後まで酷いアニメです。キャラデザが良いのでヒロインが可愛いのは救い(作画は悪い)ですが、肝心のキャラクターとしての中身が伴っていないし、何よりゲームがなんでもあり過ぎて単純にアニメ作品として面白くないのが致命的。あと、最終的に不正を正当化しているので主人公に最後まで好感を持てなかったです。
ラノベだとかそういう単純な枠組みすら超えた一作ではないでしょうか。
一応、クソアニメとしてはあまりにもガバガバなので見ていて楽しくはありました。夢見る男子と一緒でクソアニメ好きには勧められる作品だと思います。