Mi-24 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ガンダムの呪い
プロローグが余りに酷い内容で絶望したが、本編の学園編が始まって大分良くなった。
最初は幼子のように駄々を捏ねているだけなので誰にも相手にされなかったミオリネが、何が必要なのか考えて会社設立などの行動を起こすようになったら、今まで完全に無視されていた父親にも話を聞いて貰えるようになり、手応えを感じて成長して行く物語は良かった。
反対にスレッタが傷を舐め会うだけで何もしない、お友達の仲良しゴッコから脱却出来ず、成長して行くミオリネとの間に溝が出来ていくのが対照的で面白かった。
あとガンダムの呪い。
本来は最初にやりたい事が有って其を実現する手段としてロボット(モビルスーツ)が或はずなのに、まず最初にロボットが存在していて、何故か既に其処にあるロボットの活用方法を考えているのが面白かった。
この世界では、樹木のように大地からロボット(モビルスーツ)が生えてくるのだろうか?
最後にスレッタのトマトアタック。
既に銃乱射で無差別殺戮を行っているテロリスト。
スレッタがガンダムに乗っている状態で遭遇したミオリネの窮地。
テロリストはその場で即射殺がテロ対策の守るべき大原則であり、ガンダムの手で叩き潰す事でテロリストを一瞬で無力化しミオリネを守ったスレッタ。
自分自身が「殺人」という一生消える事のない重荷を背負う事になっても、必要な時に必要な事を行う判断力と実行力。
「人殺しはいけないんだ~!!」などと調子のいい事を言い、自身の義務や責務から逃げる最低のクズ人間がアニメ作品によく出てくる(しかもそのクズ人間が作品内で持て囃されているから余計に気色悪い)中で、スレッタの行動は燦然と光輝いていた。