フェイルン さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
痛々しくも刺さるバンドアニメ
バンドリシリーズは今まで観ていなかったけど、ぼっち・ざ・ろっく!でバンドの話も興味を持ちだしていた事もあり、1~3話まで一挙放送という事で気になって観た。
一応、今までのバンドリの人はゲストで出てくるが、知らなくても分かる話になっている。
1話からいきなりバンド解散というギスギスから始まり引きが良し。
3話連続で、3話目にはバンドのリッキーがデレて、その後に「こいつ何も分かってない ブロックしてやる!」というセリフ。
もう余りにおもしれー女で視聴確定です。
7話は初ライブ回。
初めはまるで合わず酷かったが、次第に形になり2曲目へ。
ライブは大成功に思えたが……ライブが終えての地雷爆発。
9話で、バンド崩壊。
人間関係もギスギスしていて戦国時代のような相関関係になる。
愉悦もここまで来ると本当にバント結成するのか心配になってくる。
10話がカタルシス回。
OP無しである程度察したが、こう来たか。
今まで見せなかった燈の行動力。それに反応するらーなのアンテナ。迷子同士が心の中をぶちまけてライブをする。
これは新しい。自分ももらい泣きする。
MyGO!!!!!もこれで迷う事に迷わず団結して行きそうで一安心です。
最終話で今までの伏線を回収していくのだが、続きは既に発表しているとおり続編で語られるようで、その為の0話的な内容が最終話の後半だ。
最終話で気になった事を書き残していく。
まず、(祥子)「では日曜10時に担当の者がお伺いに行きます。」とその直後の16:03に何らかのテレアポのバイトを終えている。
前向きな別れ
燈が祥子へ裏にスイートピーのあるノートを渡そうとする。スイートピーの花言葉から察するに、「前向きな別れ」や「卒業」を暗示しているのかもしれない。
カシオペア座はMyGO!!!!!?北極星は何を暗示しているのか?
どうもMyGO!!!!!の配置やCDのジャケットからも、MyGO!!!!!=カシオペア座と明示し、そこから何らかの意味を感じます。カシオペア座は北極星を示す目印と言っていたが、この作品で言うところの北極星とは何の暗喩なのか?深読みしすぎかな?
少なくとも、MyGO!!!!!は星、Ave Mujicaは月を暗示しているような演出や歌詞が見られる。
燈以外のメンバーの下の名前のイニシャルはSTAR。(S→そよ、T→立希、A→愛音、R→楽奈)。そのSTARに、燈のイニシャルTを繋げるとSTARTとか、さり気ないながら運命的なものを感じるじゃないですか。
最後の最後にはCRYCHICが解散した理由がある程度判明するのだが、それもはっきりとは描写されておらず。
祥子「信じられるのは我が身ひとつ」とか……。「くそ親父」とかね。最後に寝転がって手がピクリと動いたのがそのくそ親父だと思いますが、ビールの空き缶の数が半端ないですね。家を空けた時間が長かったのか、それとも短期間にあれだけ飲んだのか?そもそも母親は?親父も何があってああなったのか。
自分の親友にも似たような感じで、親友の親父が借金残して家出と離婚。残された家族で借金を返す為かなり人生を狂わされて苦労をしていた状況と重なる。
ただ、この年齢でここまで歪んでしまうとは。
私もコロナ禍中に親戚が亡くなり、相続の事で意見もまとまらず揉めに揉めて親戚も親も信用出来なくなるくらいまで精神も総統歪みましたが、そんな感じなんでしょうかね。
本作を見ていると、割とありそうな格差のある話でリアリティもある。
誠意作成中の続編で、墜ちた祥子がこの先結成したAve Mujica
のメンバーやMyGO!!!!!達とどうなっていくのかが楽しみだ。
本作を完走した後、既存のBanG Dream!作品もほぼ全部観ました。
既存の作品も本作ほどギスギスはしてないけれど面白かった。