タック二階堂 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
坂道を転げ落ちるように右肩下がり…
詳細は公式でも。
制作はStudio五組とAXsiZの共同。はい、今期「夢見る男子は現実主義者」との掛け持ちですね。原作は「小説家になろう」発、昼熊さんによるラノベ作品で、KADOKAWA『スニーカー文庫』にて書籍化されています。
「夢見る…」がストーリーも作画もどうにもならんと思ってましたが、こちらは作画が良好。キャラデザも、「結城友奈は勇者である」シリーズのキャラデザを担当された方で、こちらもいい感じ。どうやら五組の本命はこちらだったようですね。
ストーリーは、まあ「なろう」お約束の事故で死んで異世界に転生というものですが、なんといっても自販機という無機物ですから。そのため、異世界で文明無双するにしても、所詮は自販機で売れるものぐらいしか出せないので、異世界人が喜んでほっこりするぐらいのもの。
それに、さっそくのボーイミーツガールで可愛いハンターの女の子と出会うわけですが、これも所詮は自販機なのでその後の展開があるわけでもなく。ただただ、便利な魔導具を持って帰ってきたにすぎないわけです。
と、なろう異世界モノではあるものの、数多のクソみたいなテンプレ作品とは異なり、臭みのないものとなりそうです。
ただ、ハンターの女の子・ラッミスのCVが本渡楓さんという点が…。や、えーでちゃんの演技・声に不満があるわけではないんです。原作通りなんですが、このラッミスというキャラ、関西弁なんですね。えーでちゃんは名古屋出身。ここはバリバリの関西弁ネイティブな声優さんにしてほしかった。それこそ大空直美さんでもよかったんじゃ? あるいは松田姉妹とかね。
まあ、初回で見切るような作品ではないですね。やや出オチ感がある気もするので、今後どうなるのか見守っていきましょう。
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
まさに「馬脚を現す」という感じでしょうか。それとも、そもそもが「出オチ」作品だったということでしょうか。
自販機のハッコンが、まあ都合よくいろいろポイントをゲットしたり、アイテムをゲットしたりするもんですね。んで、今回は下の階層に落ちて、迷路の中で「大食い団」というモフモフたちと絡むというお話。
ホントね、ご都合展開もいいところって感じです。
これはもう、原作が所詮は「なろう異世界転生」モノだったというのに他なりません。スーパーの特売の肉をどう料理しようが、高級レストランのような料理はできないってことでしょう。
ここまで観たので継続しますが、期待してないです。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
いやあ、面白くないねえ。
初回、2話までは、意外と観られるなと思っていたのですが、ホント坂道を転げ落ちるように、下痢のお腹急降下のように、わかりやすく右肩下がりでつまらなくなってきました。
そもそもハッコンに付与する能力が高すぎて、それがつまらなさを助長しているのではないかと。だって、なにも障害がなくスーッと話が進んでくんだもの。わあ、強敵だ。じゃあ、こういうものを出そう。倒した、ハッコンすげえすげえ。これの繰り返し。
しかも、今回は生理の話まで入れてきやがりましたよ。アホくさ。
これ最後まで持つかわからんね…
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
ストーリーの目的地がない作品だから、話が唐突。のっけから、いきなり「大食い選手権やります」ときた。なんでしょうか。
んでまあ、とりあえず過去に出したサブキャラを、無理くり出すためにイベントをこしらえて、そのイベントが本当に雑。しかも、インターバルの間に演劇を観ましょうって話になって、幕が開いたと思ったら暗転して…
「演目終了」
えっと…
いや、いいんですけどね。観劇がストーリーにこれっぽっちも関係ねえことぐらい分かりますから。だったら、わざわざそんなエピソード入れなきゃいいだろうに。演劇シーンを描くのが面倒くさいから飛ばしましたという、ネガティブなイメージしか受け止められないじゃんこっちは。
んで、優勝者にはハッコンを1日自由にできる権利。で、はじまりの階層に行って、そこの子どもたちにコーラ出したりして、ハッコンに悪さしようとした奴らを、おばあさん先生が懲らしめた(らしい)描写で終了。
このレベルの話を、もっと序盤に見せられたら早めに決断できただろうに、10話になって、ここまで低クオリティな話もってこられても、切るに切れねえというか…
ある意味で作戦勝ちですかね。
まあ、脚本も作画も力尽きて、なんとか万策尽きずに頑張っているとも言えるのかもしれませんが…
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
もはや何も期待していませんが、なんていうか、子供のアンデッドにジュースをあげて交流したけど、冒険者に倒されてしまいましたのお涙頂戴は…
文字どおりの「子供だまし」。そんなエピソードで感動するとでも?
そして、作画もひでえもんだ…
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
AEDが自販機なのかよというのは、とりあえずは置いておいて。
ご都合主義ここに極まれりといった最終話でしたね。
AEDの使い方がわからないだろうラッミスと団長のために、自動でAEDをセットして使って。はい、助かりました。「この世界の人達はたくましいな」じゃねえんだわ。
んでまあ、冥府のなんちゃらを追い払って一件落着。ちゃんちゃん。
公式ツイッターみずから「まさかの2期制作決定」とか言ってますが、ホントにまさかのですわ。たぶん、2期が来ても観ないかな。
序盤こそ、自販機という無機物に転生して、自走もできない主人公が、どうやって異世界人たちと交流して闊歩するのかという試行錯誤が斬新に見えましたが、フタを開けてみれば定型文でもラッミスほか、登場人物たちが勝手に正しく解釈し、移動は(そのために付けられた設定の)ラッミスの怪力パワーで背負ってくれますよというイージーモード。
で、作者自らが課した制約も、謎のポイント交換によるスキルUPで無双状態。これの何が面白いんだ、いつもの「なろう異世界転生」俺TUEEEEEE物語でしたという。
さすがにアニメ業界もそろそろ「なろう」を掘り起こすのに無理があるということに気づく頃じゃないのかなあと思ってるんですが、何周遅れなんだよという感じで先日、NHKで「なろう異世界」の特集やってましたね。なんか出版社の偉い人とか出てきて、「なろう異世界」モノはまだまだお宝が眠っている、みたいなこと言ってましたので、まだまだこの流れは続くようです。これの2期をやるぐらいだからね。
{/netabare}