タック二階堂 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
生首少女と半人半鬼の欧州探訪。
詳細は公式サイトでも。
講談社『講談社タイガ』より刊行されている青崎有吾さんの小説のアニメ化作品。制作は「さらざんまい」のラパントラックです。
パラレルワールドの明治30年、半人半鬼の青年・真打津軽は見世物小屋で怪物達と殺し合いをしながら生活をしていた。そんな折、「不死」と呼ばれる怪物で平安時代から生きているという生首の少女・輪堂鴉夜と従者の馳井静句に出会う。鴉夜は異国人に身体を奪われて殺してほしいと津軽に依頼。だが、津軽を半人半鬼に魔改造したのも、その異国人と判明。共通の敵を追うため、鴉夜と津軽は契約し、欧州へ向かうことになった。
という初回。
うん。文句なし。世界観も、作画の雰囲気も良好。
ストーリーも引き込まれるものがありますね。そして鴉夜のCVは、前期「スキップとローファー」の美津未役を好演した黒沢ともよさん。ホント、演技の幅が広い。そりゃ重用されるわけだ。この手の役どころは、ここ最近は鬼頭明里さん一辺倒でしたが、黒沢さんもいいですね。
決して今期ではパーッと目立つ存在ではありませんが、なかなかどうして良作の雰囲気が漂っています。これは継続視聴決定です。
=====第5話視聴号、追記です。
{netabare}
まあ、2~4話までの吸血鬼一家の奥さん殺人事件の解決までは、まあ「虚構推理」くさくはありましたが飲み込めなくはない内容でした。
ただねぇ…
アルセーヌ・ルパンとかシャーロック・ホームズとかワトソンくんとか出すの、やめたほうがいいっすよ。こういう誰でも知っている過去の名作の登場人物をオマージュするのは、なかなかハードルが高い。挙句の果てにラストで「石川五右衛門」とか言い出しましたからね。
いちおう継続してチェックしていきますが、ちょっとね、期待度が大きく落ちた感じ。
{/netabare}
=====最終話視聴後、追記です。
{netabare}
1クールで3つのエピソードを消化するといった内容でした。
個人的には最後の人狼村の事件が、いちばん楽しめたかなと。
まあ、あいかわらず見せてもいない謎解きを鴉夜が解決編で語るという後出しジャンケン感はありましたが、ノラが犯人でしたというのは意外性がありつつも、なんとなくそうだろうなという腑に落ちるものでしたね。
作画もキャラの掛け合いもOPもスタイリッシュ。
乾坤一擲。ラパントラックは良い仕事をしたと思います。
おおむね満足でした。
{/netabare}