Ｂハウス さんの感想・評価

3.2
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

神様に選ばれた男

ある宗教団体で教祖の息子だったユキトが
儀式で海中に沈められる

気がつくと異世界に転生したらしい
カクリという集落に流れ着いたユキトは
助けてもらったアルラル・シリラル姉妹の食堂で
今まで味わったことのない生活をしていた

しかし究極の管理社会になっていて人口調整するために
無作為に対象者を選んでは公開自死をさせているときく

アリラル姉妹が対象になり刑場へ連れ出された
ユキトは助けに向かうが返り討ちに

しかしユキトの宗教の御神体であるミタマが登場
敵方を一掃しアリラルも生き返らせた

この世界は神様という概念が存在していない
皇帝という権力者と議会というシステムが絶対になっていた

ユキトは抵抗するために
ミタマを教祖とした宗教を設立して
信者の数を増やし根底を覆そうとする

よう実でボロカスに叩いた朱白あおい原作の作品
内容自体は異世界転生ものというよりは
バックトゥザフューチャーのようなＳＦ仕立てになっている

中盤にこの世界は現代から数百年後の未来であり

高度な文明が進みすぎて世界が混乱したため
皇帝と議会というシステムを構築し
さらにアルコーンと呼ばれる擬似神の能力を持つものに
統治の徹底をさせていたことがわかる

しかし皇帝はすでに死亡し
議会そのものはロキが管理して動かしていた

だが変わり映えのない世界に嫌気がさしたロキは
敢えてユキトとミタマの前でその現状を見せ
自分が神になるために協力を要請する

ユキトは神という存在が世界を統べることではないと考え
拒否をし対立軸が生まれた

終盤はアルコーンの２人ダキニとガイアが登場

本来恋愛神の能力だったダキニだが
皇帝から恋愛を減退させるよう命じられていたため
不満を持っていた

皇帝崩壊後はいわゆる性の解放を中心とした
独自宗教を開設する

ユキトたちはロキに対抗するために
ダキ二の信者を取り込む策を考えて
潜入するという流れ

ギャグシーンが特に多いシリーズであり
エロアニメっぽいシーンは個人的には見どころ

ガイアは外獣と呼ばれるモンスターを操る能力がある
しかし信者がいない為ユキトたちに近づいてきた

だがそれは強力な能力を持つデュポーンを召喚する為の時間稼ぎ
身寄りのない子供達を集めユキト達と離れた家屋で
密かに宗教活動していたことからユキトが切り崩しにかかるのだが

ガイアはデュポーンを召喚することに成功し
ユキトとミタマはデュポーンに捕食されてしまう

実はガイアもユキトと同じ教祖の娘として生まれた元人間
能力を見込まれてアルコーンに改造されていた

ミタマによる不死の能力を持つユキトと
能力を使い切ったミタマに攻勢を仕掛ける

しかしユキトが仕込んだ策略によりミタマがパワーアップ
ガイアに攻撃を加えてデュポーンを消滅させるというのが最終回です

こうやって書くとそこそこ面白い話なんだよなぁ〜

ドラゴンボールのスカウターみたいに
ミタマやアルコーンの頭上に信者数が表示され
その数値が高ければ能力が発揮できるとか

ミタマはユキトのいる世界では唯一神とイキるけども
実際は神様の中では弱い部類

折角他の神を呼び出しても途中で帰られてしまったり
ダキニ編では相手の力を抑えるために
元の神様に土下座していたりするｗ

でもＣパートで思わせぶりなシーン入れるんだけど
結局本筋と絡まなかったり

アバンで祝詞のようなフレーズが出てくるけど
要はサブタイ紹介だから急に浮いてしまうし
勿体無いという印象が強い

信者の信仰心を高めるために
文明が退化していたカクリで近代文明を用いるのだけど
そこも思いついたネタ出したみたいな感じだから
実際の効果がわからないのも残念な部分かな

でも本筋自体は神の信仰の是非を争う対立で
個人的には楽しめたし

主題歌の「お願いか〜みさまかなえて」は
フレーズ聞くだけで脳が蕩けていい曲です(洗脳)

榎木くんも珍しく頭脳系の主人公だから
棒読み少なかったしねｗ

あとアータルのキャラは個人的にストライクです
碧ちゃんＣＶもハマっていた
クール系キャラはビクトリカから外さないイメージ

長文書かせるほどなんで気に入っているが
いかんせん粗いからこんな評価ですわ