螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
5期への繋ぎとなる4期
実在した文豪の名を冠したキャラクターたちによる異能バトルを描いた作品、文豪ストレイドッグスの4期。満遍なく楽しみたいなら3期までの視聴は必須です。
今回は武装探偵社と異能力者壊滅を目論むテロ組織である天人五衰との戦いです。
序盤3話は武装探偵社設立のきっかけとなる江戸川乱歩と福沢諭吉の出会いが描かれ、本編では与謝野晶子の過去がついに明かされたのも印象的ですね。
ある事件をきっかけにフョードルの策略に嵌められ、世間から政府要人を惨殺した犯罪組織の烙印を押された武装探偵社のメンバーたちは軍警が保有する凶悪異能犯罪者の始末を任務としている最強クラスの異能力者集団、猟犬部隊のターゲットにされるのだが……。
フョードルの常人離れした知略が場を終始引っ掻き回していた3期もそうでしたが4期でも彼が出ると話が一気に引き締まりますね。単なる異能力による分かりやすい力比べでは終わらないネットリとしたいやらしさが堪りません。わざと捕まり、中盤から同じ舞台に立った太宰とフョードルの知恵比べも凄く良い。
個人的に良かったのは天空カジノを舞台にした、天人五衰のメンバーでありながらその中でも自他共に認める凡庸な人物であるカジノの支配人シグマと猟犬部隊の戦いです。戦闘系の異能力者ではないシグマが戦闘に特化した実力者である大倉燁子にあの手この手で食らいついて善戦する姿は悪役でありながらも応援したくなりました。実際にかなりの実力差があった燁子をカジノを守ろうとする執念と咄嗟の機転だけで道連れ寸前にまで追い込む辺り、フョードルが彼をあれだけ評価する理由が分かる気がします。
ちなみにこの章は4期だけでは終わらず、続きは2023年夏にやる5期に持ち越しになります。5期も期待しています。