タック二階堂 さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
障害者手帳クラスの視力…
詳細は公式サイトでも。
スクウェア・エニックス『月刊ガンガンJOKER』連載中の藤近小梅さんによる漫画作品のアニメ化です。制作はGoHands。フル3DCGによる作品です。
こんな感じのキャラデザ、ビジュアルなので事前PVからでは、いったいどんな話なのか想像つきませんでした。フタを開けてみれば、「阿波連さんははかれない」「となりの関くん」「からかい上手の高木さん」的な、学校の隣の席の男女のあれこれ日常モノでした。
長くなったのでたたみますね。
{netabare}
ヒロインの三重さん(動画師ではない)のビジュアル、そしてメガネ。「境界の彼方」の栗山未来を彷彿とさせる感じです。
なぜか下馬評での注目が高かったので(GoHands制作なのに)、CGモデルが良くできているためなのかなと思っていたのですが、どうやら若山詩音さんがヒロインのCV担当だからのようです。「リコリス・リコイル」のたきな役でブレイクした方ですね。
で、肝心のストーリーはというと、なんのことはない。障害者手帳をもらってもおかしくないレベルの近視である三重さんが、家にメガネを忘れてきたということで隣の席の主人公・小村くんとの距離が測れずに、めっちゃ近い! を繰り返す展開。それを、出来が良い(と評判の)3DCGでグリングリンと動かす映像で表現しているといった印象です。
こういう作品はシンエイ動画が得意とするところで、ここが作れば、おそらく先述した「となりの関くん」や「からかい上手の高木さん」テイストになっていたと思います。で、FelixFilmが作れば「阿波連さんははかれない」に、OLMが作れば「古見さんはコミュ症です。」ライクになるでしょう。つまり、そういった作品たちと似たりよったりな、学園モノの王道「隣の席」シチュというアニメです。
さんざん「目が見えない」からの、教科書を見せる、体育のドッヂボールで守る(守れず)、顔がよく見えないから近い近い、下駄箱で靴を間違えるといったお約束展開のあと、なぜか(いじめ?)下駄箱の中にカエルがいて逃してあげましたとか、靴紐が結べないから結んであげましたといった介護を行う。
で、翌日。
またしてもメガネ忘れた三重さん。顔を近づけて近い近い。からの「ふうん、そんな顔してたんだ」→今日もメガネ忘れたの? ううん、今日はコンタクト。ええっ? 見えてたの? でおしまい。
もうオチがついたじゃん。これ以上、何をやるんでしょうか。
てか、コンタクトにしろ、そのまま。
いちいち反応がDTくさい(そりゃ中学生だからねえ)小村。グリグリ、ぬるぬる動く3DCGの気持ち悪さ。まあ、キャラのモデリングは出来ているわけなので、作画崩壊ということはあり得ないので、このキャラデザとか動きが好きかどうかという話になります。僕はあんまり…
演出も、なんというか技術を見せたいのかなって。いきなり教室が森になるとか、そういう。変にリアルなだけに、なんか違和感があります。
ということで、本作は若山詩音さんのちょい低めな甘えた感じの声、演技に萌えるという一点突破型の作品のようですね。3話まで様子見します。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
これって原作は4コマ漫画でしたっけ?
あ、違うみたい。いまJOKERで1話だけ読みました。
ふむ…
えっと、結論から言えば面白くないんです。
なんか冗長というか。全体的に間延びしている感じなんですよね。
三重さんのセリフを5回反芻。しつこいねえ。尺稼ぎ?
ていうか、マスクしてるとは言え、夏場にそこまでメガネ曇らないですよ?
メガネを忘れがちな超ド近眼美少女というピンポイントな話だけに、早くもネタ枯れ感。そもそも、そんなに目が悪いのに、そんなに頻繁にメガネ忘れるもんかね。
次で判断します。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
あくまで推測に過ぎないのですが、この作品を受注したGoHandsはおそらく、普通に2Dの日常系アニメにしたら、ふつうの「◯◯さん~」シリーズの一つで埋もれてしまうと考えたのでしょうね。なので、全精力を注ぎ込んで“神作画”と言われるように3DCGを頑張っちゃったんだと思います。
それが、この作品とビックリするぐらい食い合わせが悪い。
前々回も述べたように、たとえばシンエイ動画が作れば「高木さん」や「僕ヤバ」ぐらいの作品になっただろうし、OLMが作れば「長瀞さん」ぐらいの作品になったと思うんです。
それを、なんかCGの演出に凝っちゃったもんだから、たかがメガネを忘れた女の子が目付きが悪いって言われて、目を見開いた顔を主人公が見ただけで、なんちゅう大げさな演出。クラスのイケメンのことを好きかもと勘ぐった主人公の妄想で、なんとまあ美麗な海のエフェクト。
いらないいらない、そんなの。
そのせいで、くっそテンポが悪くなっています。イケメンから三重さんに手紙の返事を渡され、それを主人公に読み上げてほしいというシーンで、そんなに尺を使います?
てかさあ、目が悪い人のお約束、おでこにメガネ乗せてたのに「メガネメガネ…」のベタネタ。小村くんもツッコんでたけど、いまさらそんなベタなことやります?
ネタがメガネ忘れたというニッチなものだけに、もうネタ切れですか? で、来週はまたメガネ屋??? メガネ新しいの作ったばっかじゃん。
原作もイマイチなら、それをバズらせようと間違った方向で頑張っちゃった制作陣もイマイチ…
面白くなかったです。残念です。
{/netabare}