「二ノ国(アニメ映画)」

総合得点
60.2
感想・評価
81
棚に入れた
199
ランキング
5984
★★★★☆ 3.1 (81)
物語
2.5
作画
3.6
声優
2.7
音楽
3.8
キャラ
2.7

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

異世界ファンタジーとしては悪くないが、キャラの思考や行動原理が不自然で釈然としない

レベルファイブの日野晃博氏によるアニメ映画。RPG原作らしい。
オリジナル劇場版の「あした世界が終るとしても」と似た設定。
(二つの世界間で繋がりある同士の命が関連してる等)
ボーイミーツボーイと思いきやそうでもなかった。
※作品データベース様より転載

【良い点】
世界観の構造やストーリー展開は(強引ながら)分かり易い。そこそこ飽きさせない内容はある。
アクションはまぁまぁ見せてくれる。
ユウと姫との交流。
強引ながらハッピーエンドに持ち込んだのは後味が良い。

【悪い点】
登場人物の思考、結論に至る流れが不自然で(いや、その発想は無いだろ…)な場面多々。
例えばダブル主人公の片割れ(と思いきやただのカマセ)なハルが、二ノ国の姫アーシャ殺せばコトナが助かると結論付ける根拠が全く無く、唐突過ぎる。
悪党に唆された後ならまだ分かるが、唆される前にいきなり姫殺そうと決意するのは不自然極まる。

主人公ユウが、身に危機が迫れば異世界移動できる(はず)!と躊躇なく炎に飛び込むシーン。
いやいや、そんな根拠どこにも無いのに躊躇なく自殺行為が出来るはずがない。

この他にも、結論ありきで何故その結論に至ったのかが不自然極まるシーンが多くて終始戸惑う。
なお、姫が自害しようとしたシーンは、まあ異世界の王族なりの価値観なんだろうなー?と思い許容範囲。

命の選択というテーマらしいが、そもそも前提からして間違っていた為、成立していない。
普通に姫救う=コトナ救うなんだから、一択なはずである。
この他にも、テーマというか軸が不明瞭。全然友情じゃないし。強いていうと姫とのラブコメか?

ハルが性格悪い、というよりも、頭が悪すぎてイライラする。
非現実的な異世界とはいえ、現実から頑なに目をそらす愚か者。
コトナが襲われた後、足が不自由なユウの心配すらせず非難するのは不自然。
…なんとなく「盾の勇者」の槍の勇者を彷彿とさせる。(チャラくてモテる、アホ、弱い等共通項多し)
終始ユウのカマセ、終盤に過去の友情シーンや真相で主人公の一人だった言われても困る。

ユウの障碍者設定が必要だったのか疑問。
特に障碍者否定とは思わないが、ラストは唐突過ぎて困惑する。

メインの声優陣が素人。

【総合評価】2点
色々と首をかしげる展開多々ではあるが、特に不快なシーンは少なく、娯楽映画としては最低限楽しめた。
評価は「悪い」
色々と難点あるけれど、とても悪い程ではないです。

投稿 : 2023/07/05
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