ゲリオ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
単なる変態アニメと敬遠してはならない良作
天才科学者の妹みはりが、引き篭もりの兄に若返りの薬を飲ませて幼女にしてしまうコメディ作。
いや、人生やり直させたいにしても、なぜ性別まで変える必要が?…などと野暮なことは言うのはタブー。
設定こそスゲーくだらないがエンタメとして押さえるべき部分を押さえてるので終始楽しいアニメであった。
そして作画含めアニメーションスタッフは非常に優秀。一歩踏み外せばクソアニメになりそうな内容なのに絶妙なバランスで今期上位を保った良作だった。
序盤のシナリオはTSネタを軸に家の中のみで進行し、登場人物は兄妹(=姉妹)2名のみだったが掴みとしては良。
3話よりみはりの友達のかえでが登場。お兄ちゃんがお漏らししてしまうのは流石にやりすぎだろとも思ったが。実年齢は成人してる男が小便漏らして泣くとか(笑)ただ、かえでちゃんの優しさを表現するには最適なエピだったので許す。
で、4話以降は幼女組が登場。いよいよロリアニメのアクセル全開だ。
1人だけ12歳レベルじゃない巨乳がいたけど。みゆちゃん、ドスケベボディ+百合好き属性持ちなのに自分が対象になると恥ずかしがるのはキャラの均衡とれて可愛かった。
もみじはルックス的にはかえでより、むしろみはりの妹っぽかったかも。でも、かえでも中学時代の回想では同じ見た目だったから、もみじも高校生になったらお姉ちゃん似の巨乳ギャルに成長するのかな?
と、そんな感じでストーリー&キャラクターは評価共に概ね良好。
ただ上述したように一歩間違えば本当に変態クソアニメの烙印押されても仕方がない内容なので。
そうならなかったのは多分、主人公まひろが女の子たちとの触れ合いの際、反応に♂っぽさが皆無だったことがプラスに働いたのではないかと。薬で性欲減退させられたのか知らないけど、終始受けの姿勢でスケベ心が感じられず。
普通は男キャラの性欲ゼロ描写は嫌われる傾向だけど、本作の場合は身も心も限界突破の可愛い幼女になっていると勝手に決め付けれたのかむしろ有りだった。
男子にパンツ見られて><ってなってたしな。
いっそのこと作中で性格も完全に女の子に変化してしまうことをはっきりと明言してほしかった。
作画は極めて優秀。これ系の作品に求められる最先端のクオリティを誇った。
一部原作ファンから、キャラデザが原作と大きく改変されているとのことで批判があったようだが、自分から言わせればこの制作スタジオにビジュアル面でケチを付けるのはあまりにお門違い。
一応原作絵の方をチェックさせてもらったが、単純な昔ながらの萌え絵という感じで、あのままだったら絶対アニメ映えしない。
アニメの「可愛さ+美しさ+エロさ」を絶妙に兼ね備えたキャラデザは比較にならないほど作品全体の魅力を増幅させた。
特にお腹まわりの描き込みには異常な拘りが見受けられ、おへその穴に妙なフェチズムを感じさせたのは自分だけではないはずだ。
不快感を催すあからさまなエロスは控えめにしつつも、良い意味での変態アニメ(?)感はきちんと表現。
その匙加減をわきまえるのは高度な調整が必要とされるが、この辺り昨年の個人的ベストアニメ『明日ちゃんのセーラー服』に通ずるものがあると感じた。
最終話、薬の効果が切れて男に戻れそうになるが、まひろは幼女のままでいることを選択。
せっかく仲良くなれた友人たちと急に別れることはできないから…というのが理由だが、ぶっちゃけそれを抜いても男に戻るメリット無くね?って。
この主人公が男に戻りたい理由ってエロゲやりたいだけだし。
このまま可愛い女の子のまま人生イージーモード最高っしょ。
本編ラストカットは姉妹の添い寝シーンでジ・エンド。
3話以降キャラ増えたけどやっぱりこの2人なんだよなァ…尊い~!
兄貴を人体実験で女体化させる妹とか普通に考えて基地外だけど、そんな野暮なことは言わないでおきましょう♪
最後になるが、オープニング&エンディングが曲も絵も最高だったということを書き加えてレビュー終わり。フェチズム溢れる意欲作ありがとうございました。