鬼戦車 t89 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
登場人物達が「家」に囚われて脳外思考をしている感じ…。何か怖いです。
最終話(12話、一期から24話)まで観ました。
2023.09.19
まぁ、面白かったとは思います。歯切れが悪い感想ですみません。m(_ _)m
兵馬さんは、復讐のためより女のために戦うことを選びました。ただ、これは手放しに成長と言えるのかは疑問を感じます。
どうも、キャラに主体性が無い感じがします。付喪神も人間も、「家」に所属しているからでしょうか。
他のレビューアー様も書いてましたが、兵馬もぼたんも人間性が希薄で、状況に流されているだけの感じがします。
本作品のキャラは全て「〇〇家」に属しており、ネジが緩んだ奇人集団、破壊衝動と目立ちたいだけでロックに生きる雅楽寮や野良付喪神以外は、みんな「家」の都合で動いています。
兵馬とぼたんも、恋愛というよりは家同士の結合、婚姻にみんなでもって行きたいようでしたし、婚礼調度も「家」の象徴たるぼたんに仕える家僕みたいな奴らでした。
兵馬の戦う理由も、仇を討って「家」の恥を注ぐという家父長的使命感ですし、ぼたんのために戦う理由も、それが「家」の役割だからという点で、家制度から一歩も出ていません。
最初の頃の、付喪神皆殺しだ!というギラギラした兵馬の態度も、何となく「家」に取り込まれていつの間にか丸くなってしまいました。最初より弱くなった印象もそのせいでしょう。
今後、「家」の呪縛からの解放のために戦う展開になるのかどうかは原作を読んでいないのでわかりませんが、2期まで観ても、兵馬達登場人物が「家」に疑問を感じる様子はありません。
「家」は非常に強固で、人間の思考と行動を束縛します。現代日本でも家父長制的「家」制度は法的に否定されていても、封建的残滓として時代に合わせて再編されて生き残っています。
どうも、物語に小規模感及び、跳ねない感じがあるのは、「家」秩序内の話に終始しているからでしょう。
「家」とは人間の自由と主体性を束縛する鎖ですが、秩序の担保でもあります。そのため、物語にカタルシスをもたらす装置としては作用しません。
少年誌的バトル漫画には、危険過ぎる設定だった気もします。やはり、バトルモノは、自由に暴れまわるキャラが見たいです。
家族的感じもこの作品の魅力なのかも知れませんが、呪縛や因習をぶっ飛ばす系の主人公が好きな方には合わないかもしれません。
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7話まで観ました。2023.08.26
キャラも良いし、バトルの迫力もあり、作画も悪くないんですが、どうしょうもなく話が小規模です。
〇〇家とそれに仕える付喪神達が話の中心で、周りの人を無制限に巻き込まないのは良心的なのですが、終始内輪で完結しています。
ぼたんが化物だとしても、別にえーやん感しかないので、何となく続きが気になりません。恋愛ものとして観ると違うのかもしれません。
ただ…、ぼたんがあまりにも人間離れしているので、主人公以外の男とくっつく可能性が低いので、恋愛面でも緊張感が無いというか…。
もう少し盛り上がっても良いと思うのですが、原作の連載も終わっているので、袋小路にはまっている感じです。
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2話まで観ました。2023.07.13
兵馬とぼたんをみんなでくっつけようとしてるんだよ!と、いう説明回でした。
2期から観る、もしくは1期を忘れている視聴者にとって、作品の目標を説明するのは良かったと思います。
今の所派手なバトルはしていませんが、今後の展開に期待大です。
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1話観てのレビューです。2023.07.04
いやいや…、すぐに古い物が化物になりますねぇ。古本屋や図書館、博物館は地獄になりそうです。
付喪神設定が、やっぱり恣意的ですね。1期でそういう世界だと分かって無いと、ハードル高そうです。
映画、ナイトミュージアムみたいに、古い物等が悪さする時間と場所の制約が無いので、荒唐無稽な感じを新規視聴者は受けそうです。
1話は、過去と現在の時系列が混在してますが、少し分かり難いのでは?
サッサとバトルするのが良いと思います。バトルすれば百難隠すってことですよ!