タック二階堂 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
家事する魔王さま!
詳細は公式でも。
ファンタジー世界の魔王が現代社会に転生する的なストーリーは「はたらく魔王さま!」フォロワーといった感じですね。芳文社『COMIC FUZ』連載中のtoufuさん原作コミック作品。制作はSILVER LINK.とBLADEの共同。「史上最強の大魔王、村人Aに…」「最近雇ったメイドが怪しい」と同じ構図の制作コラボです。
まあ、まごうことなき「まおゆうギャグコメディ」です。
魔王を倒して平和を取り戻した人間界では、勇者という存在は不要。ということで、すっかり落ちぶれて1ルームのアパートで自慰三昧の勇者・マックスのもとに、その身を滅ぼされてマックスを仇敵とし、10年の眠りを経てロリっ子に蘇った魔王がやってくるというお話。
うん。思いのほか面白いです。
中村悠一さんと大空直美さんという達者な声優さんをキャスティングしていて、ふたりの掛け合いがコメディとして機能している感じ。これなら継続視聴は余裕ですかね。というか、内容次第では2期の前編ですっかりファンを幻滅させた「はたらく魔王さま!」の代替品となるかもしれないです。
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
今期のダークホースはこれだったかという感じですね。実に面白い。シルリンの作品が面白いって久々じゃないっすか。「のんのんびより」以来? あ、「はめふら」も面白かったか。でも、それ以来だと思います。毎期、何考えてんだぐらい、どれもこれも面白くない「なろう異世界」請負会社みたいになってましたからね。
ギャグアニメというのは、これぐらいでいいんだよというお手本のような作品です。そして、そのギャグを目一杯振り切るためには、しっかりと思い切った動きが必要。そのベースがきちんとできているから、ギャグが面白いという印象になるんですよね。
ストーリー構成自体は非常に荒削り。だけど、力技で押し通るという感じが爽快です。うん、手放しに面白いといえる作品じゃないっすかね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
正直、普通のクールであれば中の上といった評価の作品だとは思うのですが、今期は稀に見る不作クールだったので、トップ争いできたという印象です。や、普通に面白かったですよ。これがコケてたら、今期はどうにもならなかったぐらい。
グリグリとよく動く戦闘作画、萌えを期待する層には刺さらないけど、しっかりとしたキャラデザ、中村悠一さん・大空直美さんの主役コンビの掛け合いの旨さ、そして起承転結が明快なストーリー構成。これは文句なしに優等生の作品だったと思います。オール70点といった感じ。
まあ作風的に、これが名作だとはとても言い切れはしないのですが、時間があれば視聴してみることをおすすめします。
{/netabare}