Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
僕はまだ恋を知らない
この作品の原作は未読ですが、ヒロインの山田 杏奈役を羊宮妃那さんが演じると知り、視聴を決めた作品です。
羊宮さんもこのところの活躍が半端ありません。
以前のレビューでも触れましたが、これで青二プロダクションの同所準所属というのだから声優さんの業界の厳しさが如実に分かると思います。
“尊死”続出で大反響!
今一番応援したくなる、青春初恋ラブコメ!!
コミックス累計発行部数は 300 万部を突破。
「このマンガがすごい!オトコ編」に2年連続ランクイン、
「次にくるマンガ大賞 2020 Web マンガ部門」では1位を獲得し、
注目を集めている『僕の心のヤバイやつ』。
大人にも刺さる甘く切ないスト―リーながら、
くすりと笑える展開に中毒者が続出し大きな話題を呼んでいる。
そしてついに、2023年4月にTVアニメが放送決定。
監督を務めるのは叙情的な演出に定評のある赤城博昭(『からかい上手の高木さん』)。
シリーズ構成・脚本は細やかな人物描写を得意とする
花田十輝(『ラブライブ!』『響け!ユーフォニアム』)、
キャラクターデザインは勝又聖人(『五等分の花嫁∬』)、
音楽は牛尾憲輔(『映画「聲の形」』『チェンソーマン』)が担当。
アニメーション制作は色彩の美しさに定評のあるシンエイ動画が務める。
さらに市川京太郎役に堀江瞬、山田杏奈役に羊宮妃那を迎え、
市川と山田が織り成す初恋模様をリアルに表現。
原作の紡ぐ世界観、そしてもどかしいほどゆっくりと近づいていく
ふたりの心を丁寧に描いていく。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
そしてあらすじがこちら…
市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、
重度の中二病男子。
同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、
ヤバめな妄想を繰り返していた。
そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。
一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、
機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。
予測不能な行動を繰り出す姿に、
市川は徐々に目が離せなくなっていき……。
INTRODUCTIONに記載されている“尊死”って…!?
ググってみると、「あまりの素晴らしさによって天にも昇りそうになること。」なんだそうです。
「尊い」という単語はアニメを視聴しているとちょいちょい耳にすることがあります。
いえ、私は「尊い」と思っていただけで、皆さんは「尊死」と言っていたのかな?
「とうとい」と「とうとし」って、文字にすれば全然違いますが言葉にすると発音が似ていますからね。
という訳で、私は「尊死」という単語をこの作品を通じて知った訳ですが、今ではこの作品が「尊死」と言われているかがハッキリ理解できます。
主人公の市川京太郎とヒロインの山田杏奈の立ち位置は真逆…
そりゃ重度の中二病を患う陰キャと、スタイル抜群の美少女で、モデルとしても活躍する学校の有名人ですからね。
本来なら接点が生まれること自体が有り得ないと思うのですが、それが単なる学校のクラスメイトというささいな接点がきっかけで物語が動いていきます。
正確には、市川は最初から山田を意識していました。
理由は、自分は見下されているという被害妄想があったから…
ですが、山田は市川の事は単なるクラスメイトとしてしか見ていなかったと思います。
一昔前に「高学歴、高収入、高身長」という意味の「三高」という単語が流行っていましたよね。
これが当時のモテる条件だった訳ですが、現時点の市川はどれにも当てはまりません。
まぁ、私自身も当てはまっていませんけれど…^^;
そう言えば、最近では結婚相手に求める条件は「三高」より「三低」の方が人気があるそうです。
「低姿勢、低依存、低リスク」で「三低」なんだとか…
こちらこそ、今の市川に当てはまっているかは分からないですね^^;
ささいな接点って、殆どは何事もなく通り過ぎるのだと思います。
きっと、自分自身もそういう接点を山ほど見逃してきた気がします。
ですが、市川と山田の様にその接点に気付き、それを助長させる…
お互いの何気ない…或いは咄嗟の一言に相手を意識せずにはいられなくなる…
この一連のやり取りそのものが、この作品が「尊死」と言われる所以なんだと思います。
物語の後半にもなると、山田の態度は露骨でしたね~。
あ、これは悪い意味じゃないですよ。
自分が望むのにあと少しの勇気が足りなくて踏み出せないことってありますよね。
それをあっさり友達に出し抜かれたりすると、やっぱり面白くありませんよね。
あと少しの勇気が足りない時なんて山ほどあります。
大概はそのまま収束してしまうのですが、山田は違いました。
本当に大切なモノを掴み取るには、時には自身で動かなければならないことを知っている女の子でした。
あとは、物語を実際に視聴してキュンキュンになて欲しいと思います。
オープニングテーマは、ヨルシカさんによる「斜陽」
エンディングテーマは、こはならむさんによる「数センチメンタル」
ヨルシカさんの「斜陽」はムッチャ胸に染み入る楽曲でした。
1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて貰いました。
当然続きも気になっているのですが、既に2024年1月より第2期の放送が決定しています。
きっと最初から続編ありきで制作されていたんでしょうね。
あと半年後…なんてあっという間です。
冬アニメでの放送を楽しみにしていますね。