nyamu さんの感想・評価

4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

非常によく練られた作品

マネタイズも含めて、という意味で。

YOASOBIの起用に始まり舞台設定からキャラ配置、ストーリー展開、過去のガンダム作品を想起させるものもちゃっかり入れるなどして、全方位において視聴者をかなり意識して考えられ作られているように思いました。制作側が視聴者を意識するのは当たり前なのですが他の作品よりもそれをより強く感じました。

その話題性から間違いなく今までのガンダムを見ていなかった、あるいはしばらく離れていた顧客層を掴んだと思いますし、ガンダムというコンテンツの日本での延命と海外での認知に大いに役立ったことでしょう。今後のメディアミックスもコラボ商品も大いに成功しそうです。そういう観点からすると水星の魔女はガンダムである必要があったと言えます。



と、作品の外側の話はこれぐらいにして作品自体の感想を。

作画：◎
エアリアルをはじめとするロボットやその攻撃のエフェクト、コロニー内の背景が切り替わるシーンなどが美麗。
コックピット内のモニターやスマホの画面まできっちり文字が書いてあり一時停止して確認する層にも満足の出来。

音楽：◎
1、2クールともにOP、EDは音楽映像ともに作品によく合っていて良かったです。
劇伴もとても良かったですね。エアリアルの決めシーンに入る曲は特に印象に残りました。

キャラ：〇
自分は〇ですが、単に好みの問題なので沼にハマった人も多くいるのではないでしょうか。

キャラデザは他のアニメに被らない独自性があり、さらにシルエットだけでも誰かわかる、ということで秀逸◎。

声優：◎
全員さすがでした。プロスペラの能登麻美子さんは本当に良かったです。

ストーリー：△
道中はどう着地させるのだろうという期待も込めて楽しみましたが最後まで考慮すると〇寄りの△ですね。途中～後半は特に強引な気がしました。

物語としては、円を描いて元の場所や問題に帰結すると見せかけてUターンした後に雲散霧消したような感じ。

戦争と企業を持ち出した割に大人はほとんど関わらず、数人の高校生が企業と世界を動かし途中の問題はキャラが心を入れ替えて丸く解決（？）。

これでええんか？という気がしないでもないですが、これでええんやと（思考停止）。

見終わった感想は「お疲れ様でした」
スタッフの方々と、翻弄されながら視聴した人全員にw

放映中は色々楽しめたので見てよかったです。時間ができたらシュバルゼッテのガンプラ作ります。