横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
願望炸裂!
ここまで、下層の人間の願望を表現しきったアニメは珍しい。
ある意味すごいアニメだ。
このアニメを見て、キンクスの"David Watts"と言う曲を思い出した。
以下、歌詞の抜粋。
{netabare}
And when I lie on my pillow at night
夜、枕に頭を乗せるとき
I dream I could fight like David Watts
デイビッドワッツのように戦う夢を見る
I'd lead the school team to victory
そしてチームを勝利に導くんだ
And take my exams and pass the lot
さらに、いろいろな試験にも合格するんだ
Wish I could be like David Watts
デイビッドワッツのようになりたいな
And all the girls in the neighbourhood
近所の女の子はみんな
Try to go out with David Watts
デイビッドワッツと一緒に出かけようとする
They try their best but can't succeed
彼女らは最善を尽くすけどうまくいかない
For he is of pure and noble breed
彼はピュアで高貴な生まれだから{/netabare}
「なりたいな」と言いつつ、最後で落とす
いかにもイギリス人らしい皮肉と、それを笑う精神文化。
日本では、こういう話でも思いっきり笑うと白い目で見られそう。
なので、内心で笑うことにします。
罪を憎んで人を憎まない姿勢は偉い。
人は守る、だが魔物は躊躇なく倒す。
魔物は生きることすら罪なのかな?
ラストの優夜と佳織の会話は、自己欺瞞を表現してるように感じた。
考えすぎかな。
でも、この点を掘り下げれば、深みのある話になったような気もするが...。