エイ8 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「お前」言い過ぎやぞお前
『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』(おとなりのてんしさまにいつのまにかだめにんげんにされていたけん、英:The Angel Next Door Spoils Me Rotten)は、佐伯さんによる日本のライトノベル。小説家になろうにて、2018年12月から2021年7月まで連載されていた(ウェブ版は休止)。
2022年1月にテレビアニメ化が発表され、2023年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送された。(wikipedia)
最終話でちゃんと「回収」された点は高評価。
ただし、そこに至るまでに関しては評価がわかれるところ。
全体的にはスカシ系の男子がハイスペ女子に言い寄られながらも鈍感を貫くという典型でとにかくじれったい。
作画の印象も含めて何だかふた昔前のエロゲみたいなノリな気もするが、2018年発な上に『このライトノベルがすごい!』文庫部門で2023年版で4位を獲得を獲得しているらしく案外Z世代に受けてるのかも。
特徴としては主人公の藤宮周(ふじみや あまね)が実は隠れイケメンであるということぐらいか。身勝手な話だけど、モブキャラがハイスペに惚れられることなんてあるわけねーだろと思う一方で、イケメンが惚れられる話だとそりゃイケメンなんだからとーぜんだろと思ってしまうw
のらりくらりとヒロイン椎名真昼(しいな まひる)からのアプローチに気づかない振りをした一方で自身は外堀を埋めまくるという不義理に勤しんだ結果、真昼から全校生徒の前で公開処刑を受けてしまうという、見ようによってはホラーとも言える展開。真昼ちゃんにはヤンデレの気質がありそうです。
サブキャラクターは良い奴ばかりの一方でモブキャラ自体はある意味等身大の学生といった感じ。みんなとにかく人を記号で判断し、見下し、そして妬む。とはいえこういう学生の態度も正直一昔前って感じがしなくもない。最近の若い子ってこんなあからさまに他人を見下したりするもんかね?陰口とかならわかるんだけど。
ただまあ、周なんかは妬まれてもしょうがないような人生送ってるよなという気もしないでもない。裕福な家庭に育ち、いじめというよりたかられた結果一人暮らしを認められるとか何それといった感じ。普通は自宅から時間かけて電車通学だろとかちょっと思ったりしたw
しかも隣にはハイスペ女子が住んでいて、それが毎日通い妻して飯作ってくれるんだからうらやましいことこの上ない。というかそれ以前にどんな良い物件に住まわせてもらってんだよ金持ちめw
先述した友人たちも周に優しい人達ばかりでどういう理由で塩対応する周のもとに集まったのか理解不能。というか高校でこうなるなら普通だった中学の時にも救う神がいそうなもんなのにとか思ったり思わなかったり。
とにもかくにもレビュータイトルにもした通り周くんは真昼ちゃんのことを「お前」呼びし過ぎやねん。別に女子をお前って呼ぶなって言うんじゃなく、単純に多すぎる。元が小説のようなので一々主語つけないと気になるタイプなのかなとはお見受けしましたが。