dg さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
解釈違い
アニメ一期がとても良く、期待していたのですが最後の最後で解釈違いを起こしてしまった。
{netabare} 前半のユリス関連の伝達手段が手紙から電話へと変化していく描写はとても良かったと思います。が、その後の少佐について色々?が浮かんでしまいこの作品自体に一気に冷めてしまいました。
アニメ一期では、少佐が亡くなっている想定でドールとしての依頼により少しずつ自覚していく感情に深みがあったと思うのです。依頼では大半が話に人の死が関わってきます。大切な人の死に直面した上で手紙を通して乗り越える話もありました。
私はこの作品を通じて、人の生死を伴い様々な"愛"を手紙を通して伝え、乗り越えるところに強いメッセージ性があると解釈しておりました。実際にアニメ一期ではそのような描写が何度もありますし。
ですが、この映画では実際には少佐は生きており、あれほど少佐の死を意識させられ苦しめながらも前に進もうとしてる今までの話の流れはどこに行ったのでしょうか?ここでまずメッセージ性の迷子になりました。この作品を通じてどっちを伝えたかったのだろうか?と。
今まで受けてきた依頼では現実を残酷に描写しておりましたが、あの爆風あの怪我で生存していたことにとても違和感を感じてしまいました。
決して少佐の不幸を望んでいるわけではなく、最後だけ"残酷な現実"から"都合の良いエンド"へと変えるのならば、最初から依頼人の大切な人たちを殺す必要はなく、他の形で様々な愛に触れあうことはできたはずです。
{/netabare}
映画を見終わってから数日間もやもやしておりました。
ですが、しばらく時間をおいて考え直してみればこの終わり方も悪くないのかもしれません。わかりやすく綺麗なハッピーエンドですし。
ただ、何度も繰り返しますがこのアニメの良さだと思っていた部分が最後のご都合展開で解釈違いを起こしたことでとても悲しい感想になりました。アニメ一期だけを見れば心から良かっただけにとても残念です。