まにわに さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
無性にベト7が聴きたくなる
うっかり劇場版総集編のほうを先に見てしまい、慎重になると今度は、鎧塚関連の流れが劇場版(未視聴)のダイジェストに見えてしまうという、なんともはや。
{netabare}この作品の問題点は、10話でのあすかの黄前評に尽きると思う。主人公が黄前で、多くは彼女の主観だが、すべてではなく、けど各話の最後には語り部的なひと言を添える。しかし、語り部に適しているのは理知的なあすかのほうで、これが小説ならなおさら、作家を代弁するのはあすかのほうだと思うところ。話として終始人間関係がぎくしゃくしており、全方向に微妙に関われるキャラにしたのだろうが、そんな主人公の話が面白いとはならない。
部活の話ではあるが、所詮部活の話になっているのもよろしくない。音楽的な主張をせずにすみ、各キャラの価値観が狭くても差し支えない、というのはある。「のだめ」でいうと、千秋が最初にSオケに求めた演奏で止まったままの話が続いている。
9話のための21話: {netabare}たしかにダメ金というのは面白い概念である。それで黄前のキャラを表しているのか、ユーフォがどんな楽器か表しているのか、とか考えたりしたが、結局そこぐらいしか勘どころのないまま話がズルズルと進み。だとすると、あすかは何なのか疑問を残しつつ。
9話時点で、あすかは条件付きで辞めるのも止む無しと決断しており、ユーフォ=黄前とは勉強を教えるぐらいにしか関われない状態。これに対し、黄前がユーフォの擬人化として説得する作り。楽器のマスコットだったり、着ぐるみだったりをやるわけだ。
立ち聞きの時に踏み込んでいたら話が終わっていた10話、係わり切れずに独り相撲を演じる黄前。
11話、目標をいない人のものにすり替えたなりに、12話、ホールで姉を探すシーンは手厚いのに演奏シーンのないままあすかは引退。最終話、回想が遡っているので成長に見えないまま代替わり。
ユーフォがどんな楽器か、できれば作中で理解、納得したかった。仕方ないので調べたところ、
従来の役割をあすかが担い、他が上手ければその良さを消しかねない悪い面を黄前が担っていた、ということになるのか。
歴史の浅い楽器らしく、黄前がプロを目指すのであれば、従来にない役割を模索する、以降はそんな話になってくると期待しつつ、次は絵柄の違う「リズ」、そして「フィナーレ」へ。{/netabare}{/netabare}