カール さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
下品なキテレツ大百科
原作未読。
発明品というのは、
人々に役立つ物であるのだが、
この作品における発明品は、
意中の男の子に、
自らの淫らな欲望を果たすための物。
少女の淡い恋心は、
歪んだ性への渇望に掻き立てられる。
しかし、
なぜか思春期ド真ん中の男の子には、
このアプローチが届かない。
男の子の天然鈍感スキルの前には、
少女の天下の大発明品も、
その効力を全く活かせない。
とはいえ、計画は違えど奇跡的に、
男の子との
ドキドキシチュエーションに発展するが、
ヒロインはここで思わずヘタれてしまう。
上野さんは不器用
タイトル回収。
さて、
この上野さんには、
天才的な発明品を生み出す頭脳の他に、
もう一つ類稀なる才能がある。
それが語彙力。
科学部部長であり、
典型的な理数系でありながら、
表現豊かなボキャブラリーは、
文系も真っ青になる言葉の引き出しを持つ。
話の内容は、
通報レベルの変態的なものであるが、
上野さんが語りだすと、
理系女子の高尚な愛の告白に変換される。
平安の時代、
女性が和歌に込めた恋の歌を読むように、
彼女は中学校の理科室で、
発明品に込めた愛を歌う。
上野さんは不器用で、
ロジカルでロマンティックなのである。
ありがとうございました。