テナ さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
百合カフェ
百合アニメですがタイトル通りで百合を演じる喫茶店で働くお話ですね。
演技の上でのイチャイチャはありますが、リアルにイチャイチャは殆どありません。
まぁ、ガチ百合ではなく最初は百合コメディってイメージが強いかな?
そう言う役割のコンセプトカフェです。
ただ、ヒメの友達のカナコはヒメちゃんにRealLoveです。
変に三角関係みたいになってきたりもしますが、一応百合はお仕事のはずw
ガチ百合でも気持ちは伏せてるから普通に仲良い友達レベル。
主人公のヒメを勧誘する時のカフェ、リーベ女学院の勧誘の仕方が一昔前の不良みたいなやり方ww
なんだろ?
最初は姉妹関係を結んだ2人の仲が悪かったりすれ違い具合やコメディが面白い作品くらいのレベルで中盤からのヒメの過去辺りから面白くなります。
ヒメって外ズラはいいけど内心は違ってて、誰もが裏表を使い分けていると思うんですが、ヒメちゃんの場合は凄く計算高くて……
その内心がお姉様の綾小路さんにバレてしまい……
そのやり取りの中、綾小路の正体はヒメちゃんの過去にトラウマを植え付けた相手の矢野美月だったって話です。
小学生の時のヒメは矢野さんと女の子グループの間で人気があって、矢野さんと仲良くするヒメちゃんにヤキモチを焼いた女の子グループが、先生に嘘を吹き込んだ事を知り、ヒメちゃんは女の子のグループと遊ぶ約束をして仕返しに断り矢野と居る事を選んだのですが……
女の子グループから「矢野さんが悪者にされる」と思ったヒメは矢野と一緒にしていたピアノ伴奏を断る……
それを知った矢野は偶然、ヒメと女の子グループのやり取りを聞いてしまい。
矢野は「ヒメちゃんは嘘をつきだよ」とバラしてしまう。
そして、矢野は転校しヒメは卒業までハブられて生活する事に。
私は人間なら誰しもが大なり小なり裏表を使い分けていると思うんですよね。
嘘はよくないけど嘘をつかずに生きていくなんて人間には絶対無理だし、裏表があるのは当然でそれを責める事は誰にも出来ないと思う。
ヒメちゃんは確かに嘘は多いよね。
だからこそ、矢野さんはヒメちゃんが自分達の関係性に嘘をつていたのではないかと……
それで「ピアノの伴奏を断ったのではないか」と思ったのかな?
多分、断らられた事がショックで混乱して頭に血が上ってしまった。
それが矢野さんの為だった事も知らずに……
私はさ、人の本心ってどんな時に知れるのかな?と思った事があって…………
それは、自分が居ない場所で誰かとその人が、自分の話をしている時なんじゃないかな?って思うんです。
それで、考えたら矢野さんが出くわしたあの場面を改めて見ると、ヒメちゃんや女の子グループの会話を聞いた矢野さんへの言葉の聞こえ方は……そうなりますよね。
けどね。
私は人の本心を知れる時ってもう1つあると思っていて……
ヒメの「私は嘘をつくって覚えて置いて」って言葉で、人は中々他人に本心を見せる事は少ないと思う。
けど、ヒメの様に本心を教えてくれるって、相手の事を信用しているからこそ出来る事だと思うんです。
本当の自分を誰かに知ってもらうって勇気も必要だし嫌われないかとか、怖くもなるものだと思うんですよ。
けど、大好きな人や大切な人には知ってもらいたいって思うものです。
だから、自分の本心を伝えたんだと思う。
結局、ヒメちゃんは外ズラを使っているけどさ。
カナコちゃんや矢野さんには外ズラではなく本心で付き合って行きたいと思っているからではないでしょうか?
だからこそ本心を見せているのではないでしょうか?
思えば、ヒメの嘘って誰かの為の優しい嘘が多い気がしました。
結局、誰かを守る為の嘘が誰かを傷つける嘘に変わってしまったけど、最後は彼女の優しい嘘が矢野さん……綾小路さんに届いて良かったなぁ〜って。
まぁ、なんかお互いに、たまにツンツンしてるけどww
そこで、矢野とヒメの絆が強くなった事を受け入れられないのはヒメちゃんLoveなカナコちゃんですね……
で、後半はカナコちゃんがヤキモチを凄く焼きだすし、立花さんはカナコに恋愛をリーベ女学院に持ち込まないでと警戒するし裏で色々と怖いww
ハンバーガーショップの時のカナコちゃんの目が怖いよ……
カナコちゃんとヒメちゃんの過去はカナコちゃんにとってヒメちゃんは大切な友達で唯一信用出来る子なんだろうね。
彼女にとって友達だったけど、そうした特別な感情に変わってきたのかな?
周りの人と仲良くしようとしなかったのは、沢山周りに友達が出来たら、ヒメが離れていくって思ってるのかな?
ヒメの「私がしてあげられる事がなくなっちゃうね」って言葉を気にしたのかな?って。
カナコちゃんの過去を見てると何故ヒメちゃんにアレだけ固執するのか解りますね。
カナコちゃんはヒメちゃんが嫌いだった……
けど、本心を見せてくれたヒメちゃんに惹かれたんだね。
立花さんのリーベ女学院での関係を壊されたトラウマ……
うーん、恋愛は自由だと思うんだよ。
結局、恋って辞める辞めないじゃないと思うんだ、恋愛なんて恋心で、どうする事もできないじゃん?
けどね、そのリアルを仕事の設定に持ち込んじゃダメよね。
そりゃ、確かに仕事とは言え仲良くしてる事にヤキモチ妬いたりもするよ。
そうした気持ちは仕方ないよ。
けどさ、個人の1つの感情で、シュベスターを無くす無くさないとかじゃなくてさ、仕事の関係性を守るから恋愛を持ち込むなとかじゃなくてさ。
そこは割り切りろうよって思っちゃうんだよね。
難しい問題ではあると思うけど、解決はそこじゃないよね。
まぁ、それでも割りきれないのが恋なんですが……
カナコちゃんの恋心は……
ヒメちゃんは他人の好きを受け入れない……
だから、カナコちゃんが好きを伝えるとヒメちゃんは上辺だけの付き合いに変わるかもしれない……だから告白できない……報われない恋。
確かに、人に惚れにくい人は居ます。
けど、いつかは、その人も恋に落ちるかも知れない。
現に今、ヒメちゃんと綾小路さんは……
それなら振られたとしても伝えるべきだと思うんですよね。
傍に居る事で満足出来るならそれでいいと思う。
けど、傍に居ても、好きな人が誰かを好きになるのが嫌なのなら、満足が出来ないなら……
私は伝えるべきだとは思うのですが、どうでしょうか?
結局、カナコちゃんは伝える事はしませんが、話を聞いてくれる理解者の立花さんと姉妹になり協力関係になるのですが、一人で悩みを抱えるよりは話を聞いて貰う方がいいですからね。
悩みって解決しなくても人に話す事で少し心が軽くなったりします。
最終話はこれまであったギスギスした雰囲気から日常営業に戻りましたね。
綾小路さんもヒメちゃんもお互いに意識はし始めてるけど、やっぱり仕事の設定はしっかりあって、裏での2人の厳しいやり取りは見てて安心しますねww
あぁ〜日常って感じでしたねww
さて、百合作品ですがそんな百合百合してません。
最近の百合やBLって軽いのが多い気がするんですね。
そうしたジャンルが苦手な人も入り込めるようにって事なのかな?
この作品もそんな感じなので全然楽しく見える作品だとおもいます。