風来坊 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
上映成功の秘訣はスポーツ要素が少なめだったこと?
映画の公式情報がほとんど出ていないのにもかかわらず、結構なヒットを飛ばした本作品。周りの評判も上々でしたので観賞してきました。
まず最初に真っ先に感じたのが作画についてですが、アニメ作品の印象が強かったので、ワンオンワンのシーンでのモーションセンサーで人の動きを辿ったような3Dっぽい作画に違和感を感じました。試合中はあまり気になりませんでしたが、アニメと今回の中間ぐらいのほうが違和感がでなかったのかなぁと今人的には感じます。別に実写を求めているわけではないですし。
次に物語ですが、今回の主役である宮城リョータの過去を回想しながらの試合展開。それにより感情移入が進み盛り上がりにつながったのかなと感じました。その分、試合の構成自体はほとんどみるべくものはなく、試合展開で熱くなることはなかったかな。バスケ的に非現実的っぽいことがあったり、主役を引き立たせるため、それ以外は「かませ」っぽかったりしたのも原因だったかも。
ネタバレレビューで言うことではないですが、総じて、原作をある程度把握して観賞しないと肝である感情移入が進まず、魅力半減する作品かなと思います。漫画が完結してからも名作として盛り上がっていたとはいえ、30年近く経ってからもこんなに多くの人を魅了する作品が生まれたことが素直に嬉しいです。