Bハウス さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
日本版ビバリーヒルズ高校白書
地元を再生するために官僚を志望し上京してきた岩倉美津未と
入学式の日偶然出会ったクラスメイト志摩聡介
この二人を中心とした青春群像劇
2人がお互いの内面を尊敬しあい
意識している模写もあるんだけど
高校生ならではと言うかこの年代だから思う事
そして挫折をする苦しみと言うのを
おおっぴろげに見せ過ぎずさらりと感じさせているのが
本作の魅力かな
この作品は自身と似たキャラクターがいると
物語として共感しやすいかもしれない
女性作家なので女性キャラがキャッチアップされているけども
まあ男の視点でも理解できる事はある
例えば聡介に一目ぼれしたので
仲のいい美津未に近づいて迫ろうとするミカ
その内面は劣等感を常に抱えている人間で
自身を守るために洋服のセンスを磨いて
周りからいけてる女子に見せている
見栄っ張りって部分は誰しも持ってるしね
逆に同じ劣等感を持ち
敢えて地味な格好をしている誠
まぶしい存在の同性とは合わないと固く信じていた
この二人に接点を持たせたのが
愚直で正直言いたい事やりたい事を口に出して行く
美津未の人間性だったりする
誠に嫌われていた帰国子女結月は
恐らく美津未がいなければ自分から話しかける事もないだろう
群像劇でお当番回は存在しているんだけど
ちゃんと主人公の美津未が物語に関わっているから
話の流れは切れていない
美津未が入る生徒会で熱心に活動する
1年先輩の高嶺十貴子
自ら就任したら実行する政策をノートに書きため
生徒会会長に立候補するものの
サッカー部の元花形で抜群の知名度を持つ
風上紘人に敗れてしまう
十貴子が激しく落ち込んでいる裏で
軽い気持ちで生徒会長に出馬したと言う風上
こういうのって社会出ると嫌でも経験するよね
会社の出世争いなんかで同じ思いした人はいるでしょ
文化祭回になった最終回
自らの家の息苦しさを語り貰った花束を渡す風上は
気持ちは全て知ってはいないけど思うと所はあったんだなと
ここまで聡介の過去に関わる話は伏せているが
アニメで言うと解決とまでは言っていないからなぁ~
ただいえるのはそれまで周りに合わせて振る舞ってきた聡介が
初めて自分の意志で答えたのが「学校が好き」
そして美津未に見せた笑顔は
物語が動いて行く瞬間だったと思う
多分この後の話でいろいろと解決するだろうから
今回はこの程度でw