STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
ストーリーの主軸となるのはメインキャラの相沢 智と久保田 淳一郎の恋愛模様で、恋の
ライバルはおらずに二人だけで話が進んでいくところ、それでいてなかなか付き合うには
至らない点など、キャラの関係性や展開は最近流行りの⚪︎⚪︎さん系やそれに類した構図の恋愛
ものに近しい感じ。
ただ、これらの作品群において恋愛関係が進まないのは、好意を受ける側の自己評価の低さに
起因しているの対して、本作は淳一郎が幼い頃から智と男同士の友情を築いてしまったのが
大きいみたい。
とは言え、智に近づく男がいると警戒するところなど、最初から無意識では恋愛感情を
抱いていたのでは?と思わせる。
この二人の過去は伏線と言うほどではないが、群堂 みすずも交えた関係性がちゃんと
描かれており、今に至る関係性が納得できるものになっている感がある。
智と淳一郎の関係性や感情が割とシンプルなものであるのに対して、なかなか複雑だったのが
みすずで、人間ドラマとしてはむしろみすずが主役なんじゃないかという感じ。
智と淳一郎に、特に智に対する感情なども複雑なものがあって、興味深い。
先に「智と淳一郎の恋愛関係にライバル的存在がいない」と書いたが、ある意味智を挟んだ
淳一郎とみすずの三角関係と言えなくもない。
一方の笑いの方はキャロル・オールストンがいい味出しており、こちらも笑いどころとしては
メインの二人を食っていた印象。
キャロルの中の人である天城 サリー氏の演技が更にキャロルを面白くしている感があった。
2023/06/19