コンソメポテト さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
ただチートというだけでは話は面白くなりません
この作品は、強盗に刺され殺された少年がチート能力を持つ貴族の息子として異世界に転生するという、さんざん使い回されてもういいだろって感じの異世界転生ものです。
主人公は、ヨーロッパ風の異世界で、王女や魔法使いなどの美少女たちに囲まれて、自分の力を存分に発揮していきます。
しかし、この作品には、チート能力を持った主人公の話として面白くなる要素がほとんどありません。
主人公は、性格も欠点もなく、ただ強いだけです。
チート能力が制御できなかったり、何かに苦労したりすることもありません。
ただひたすら主人公の能力に驚きチヤホヤし
主人公がもたらす成果に王様が自重してくれ~と怒るまでがワンセットです。
あの世界では自重してくれーと言うほど凄い事なのでしょうけども 視聴側からは見慣れた展開ですから凄いギャップがあるんですよね そこが面白さに繋がらないのです。
特にひどいと思ったのは、2話で主人公が馬車を襲う盗賊や魔物を一蹴するシーンです。
このシーンでは、多数の護衛が死亡していますが、馬車に乗っていた2人の王女は、主人公に惚れてイチャイチャして王城に帰ります。
死んだ護衛たちに対する配慮や感情が無かった気がします(観返す気がないのですみません)
主人公も遺体を魔法で異次元に収納して持ち帰り 騎士団長にお礼を言われていますが
このようなシーンは凄く気になりましたね
また、毎回冒頭に入る主人公によるあらすじや説明も不要です。
「どうなっちゃうの~?」という最後のセリフは、この作品の味付け部分なのだと思いますが古くさい感じがしますね
アニメの作画も平凡で、キャラデザも特徴がありません。
全部どこかで見た感じです。本当に目新しい要素がどこにもありません。
原作の問題も大きい気がするのでアニメ会社が大幅に味付けを変えるとかできない以上 さんざん嚙んで味がしなくなったガムのような作品という評価が一番合っているのではないでしょうか。