エイ8 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ほぼほぼホラー
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(ダンジョンにであいをもとめるのはまちがっているだろうか)は、大森藤ノによる同名のライトノベルを原作としたアニメ作品。
第4期 新章 迷宮篇は2022年7月から10月まで放送された。第4期 深章 厄災篇は2023年1月から3月まで放送された(wikipedia)
新章 迷宮篇、深章 厄災篇とタイトルは変わっているものの実質的分割2クール作品。
今期の特徴はほとんどホラーのような展開であること。エイリアンとかバイオハザードとかのように絶望からの逃げ切りを図っている点に特徴があった。
全体を通じて重苦しい雰囲気が続くが個人的には悪くなかった。グロ描写も多かったがそこまで不快な感じがしなかった。これはおそらく先述したようにホラーとして観たから、というのが大きかったのかもしれない。
ジャガーノートに追い詰められるアストレア・ファミリアの面々は特に迫真の演技で絶望感がしっかりと描かれていたように思う。
個人的にはあれだけ巨大モンスターを出したのだからもっと怪獣大戦争っぽくして欲しかった。結果的にベルとリューを深層へと連れ込んだモンスターとジャガーノートが揉めるシーンとかも見たかったなあと。(てかあいつ結局どうなったん?)
リリ達と戦うことになった階層主は明らかにキングギドラをモチーフにしているところをみてとれたため(鳴き声に昭和ギドラの痕跡があったw)もうちょっと怪獣じみたものを増やして欲しかったなという気持ちもある。
残念だったのはその階層主を倒して以降のリリ達の影が一気に薄くなっていったこと。ヴェルフが新しい剣を作るところまでは良かったがまさかそのままイベントを挟むこともなくベル達と合流するとは思わなかった。
ついでにいうとカサンドラの予知夢に関しても中途半端で、あれを軸に構成しているような展開だったのに最終的には特に回収することもなく終えられたのも気になった。
今期でもベルは相変わらず不快感を抱くのが難しいレベルに主人公をこなしていた。なんというか、ここまでタイトル「勝ち」している作品ってあんまり無いんじゃないか。脚本だけでなく意外と造詣も深く、中二病的な言い回しには結構目を見張るものがあるw