ガムンダ さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
辞書編さん 社会人プロジェクトもの
出版社に勤めるダメ営業の主人公が、辞書編さん部署の欠員補充候補に見出されて参加。辞書完成までの物語です。
社会人プロジェクトものですから「SHIROBAKO」的楽しみ方をすべきですが如何せん地味です。
しかしラストはプロジェクトが結実して感動するのは約束されたプロットではありますので、まずまず見応えはあります。
ちょっと気になった点を。
主人公のキャラと最初の展開、{netabare}嫁ゲッツ{/netabare}の成り行きが安直過ぎて最初ちょっと心のRejectボタンを構えちゃいました。
まあそれは良いとして。
時代設定がガジェットから96~99年くらいですよね?
PCモニターがCRTが主で、かつ折り畳み携帯電話が十分に普及している年代と言えばこの辺です。
単語の意味を短冊に書いて紙管理しています。
現代なら流石に無いです。当時でもちょっと時代遅れと思います。
この時代設定が何故? って思っちゃいました。
と言いますのも、
・言葉は時代に拠って遷り行く訳ですが、ネット社会となった時代の方がその頻度が高いです。
・そもそもネット社会に於ける紙媒体の辞書の立場が微妙になっています。
・そして今対話型AIの実用化もこの問題に絡んできます。
この物語はこの問題には一切挑まなかった。
時代設定で逃げた? って思っちゃったんです。
「昔は良かった」程度の物語になってしまってるんですよね。
もし上記に切り込んでたら文句なく物語評価5です。
この程度の普通の良い話では4はオマケです。
あと「右」の定義ですが普通の子供は「東」の前に「右」を理解します。
つまり「東」を覚える時に「右」を使うはずですから、
えーまあ誰でも思いつくんですわ(笑)