Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
引きこもりのダメニートが、かわいい女の子に…!?
この作品の原作は未読です。
色々と謎設定な作品が送り込まれてきましたね^^;
一番の謎設定は、主人公である緒山まひろの交友関係です。
いくら、引きこもりのニートとは言え、友人の一人や二人はいるでしょう。
その友人Aが突然訪れてくるかもしれない…
それにいつ両親が帰ってくるかもしれない…
そんな中、突然おにいちゃんを終わらせるのは、余りにもリスキーなのでは…!?
と思ってしまいます。
今回は、そんなリスクには全く触れずに物語が進みましたけれど…
いや、違う形で自分を否定せざるを得ない状況に陥ったことはあったかも…
ですが、これだけ寄せてくると逆に清々しさを感じてしまったり…?
引きこもりのダメニートな緒山まひろは、ある日目覚めると“女の子”になっていた!?
鏡に映る美少女が自分だと分からず混乱するまひろのもとに、
飛び級で大学に入学した天才科学者である妹・緒山みはりが現れ、
飲み物に怪しげな薬を盛られていたことが判明する…!
もう2年も外に出ないで
いかがわしいゲーム三昧…
たまには働いてもらわなきゃ!
みはりによる“女の子になる薬”の経過観察として、
突如女の子として暮らすことになったまひろにとって、
トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど“女の子の生活”は知らないことばかり...。
さらに、みはりの中学時代の同級生である穂月かえでやその妹・もみじ達とも知り合い、
まひろの日常はどんどん賑やかさを増していく。
苦難の連続に、果たして“元”お兄ちゃんの運命やいかに…!?
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
そっか…お兄ちゃんが女の子になる設定は周知の事実だったんですね。
その設定を隠しながらだと何も書けないんじゃ…と思っていたので、これは嬉しい誤算でした。
この作品はややもすると、見た目が女の子になったお兄ちゃんが妹や妹の友達の輪の中に入ってラッキースケベ的なシチュを満喫する作品と受け取れなくは無いと思います。
事実、そういうシーンは決して皆無ではありませんでしたから…
でも、視聴を進めると気付くことがあります。
「2年も外に出ないでいかがわしいゲーム三昧…」
このままだと本当に人生詰んでしまう…
もし、妹のみはりが兄の将来を憂い、兄にコミュ力を付けて貰う手段としての一手だとすると、色々と合点がいくんです。
いつまでも兄妹二人が仲良くずっと一緒にいられる…
なんて保証はどこにも無いのですから…
ひまりは色々と高スペックな妹ですから、いつか好きな人ができて結婚して家から出ていくことになるかもしれない…
でも、もしお兄ちゃんが引きこもりニートのままだったら気になって出ていくのを躊躇してしまうかもしれない。
兄の威厳がそんな事態を許さないかもしれませんが、見ていると実質自活できる可能性は限りなく低そうでしたので、本当に妹の幸せを歪ませる未来が訪れるかもしれません。
先ほど、色々と合点がいくと記載しましたが、それは全てお兄ちゃんの事を思って…と言うより、妹である自分の欲求の方が勝っている感じがしました。
どんどんお兄ちゃんが遠い存在に思えてくる…
昔はもっと二人の距離がピッタリくっついていたのに…
お兄ちゃんに褒めて貰ったことや、貰ったプレゼントが嬉しくて、もう一度距離を詰めたいと思う気持ちが動機のように思えてくるんです。
私にもリアルで妹がいますが、最初から遠い存在であるのが当たり前でした。
まぁ、妹が生まれて10年とちょっとしか一緒に生活していなかったから当然と言えば当然なんですけどね^^;
妹のみはり(CV:かおちゃん)も好ましいキャラでしたが、個人的にはひーちゃん演じるかえでちゃんも捨て難い存在でした。
見た目はギャルっぽいんですが、メッチャ優しいお姉さんなんです。
理想のお姉さん像そのもの、とういう感じで、自分にもこういうお姉さんがいたらなぁ…と思いながら視聴していました。
みはりのお兄ちゃん改造計画は如何に!?
気になる方は是非本編でご確認頂けたらと思います。
オープニングテーマは、えなこ feat.P丸様。さんによる「アイデン貞貞メルトダウン」
エンディングテーマは、ONIMAI SISTERS(高野麻里佳さん、かおちゃん、ひーちゃん、津田美波さん)による「ひめごと*クライシスターズ」
1クール全12話の物語でした。
日常描写がとても丁寧で視聴の進展に伴いどんどん惹きつけられる作品だったと思います。
視聴して良かったと思えた作品でした。