てとてと さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
アメコミちっく?な西遊記?独特な趣あるが9話打ち切り
ブロック玩具「レゴ」を題材にしたアニメシリーズの6作目。西遊記モチーフ、全9話。
※作品データベース様より転載
【良い点】
キャラデザや感情表現、キャラクターのノリ、雑然とした風景描写など、何となくアメコミチックで独特な雰囲気と勢いがある。
雰囲気としては、アメリカ人視点のなんちゃってアジアンめいた、奇妙だけど味がある。
西遊記を知っている前提ならば話が分かり易い。勧善懲悪が明快、低年齢向けカートゥーン?のヒーロー対ヴィランめいた分かり易さ。
キャラも敵味方どちらもノリが良く個性は十分。
妙にハイテンションな掛け合いも中々楽しい。日本語版の声優陣の好演もある。
主人公のキッドがヒーローのモンキーキングに憧れているが未熟で弱いところから、ライバルのレッドサンとの戦いで成長する。
師匠のモンキーキングからの教えも分かり易い、勇気と正義の心を大事に、これぞヒーロー。低年齢向けヒーローアニメらしさは十分。
敵ボスのデーモンブルキングの息子レッドサンも悪役ながらワルを貫く姿勢や父に認められたい子供心は共感できる。
独特な口調やハイテンションで、ワルぶっている幼い子供っぽさが出ていた。
終盤は駆け足ではあるが、昨日の敵は…な王道展開も良い。
9話しかない中で構成は悪くなく、一応綺麗に完結させているのは評価。
アクションが良い。日本の深夜アニメとは良くも悪くも異質なテンポで良く動き、如意棒の使い方などギミックも意外性あり楽しい。
【悪い点】
良い点と裏腹、日本の一般的なアニメとはテンポやテンションが異質なので慣れないととっつき難い。
ハイテンションなのは楽しいが、一本調子でメリハリが無い感も。
西遊記を既知である前提のキャラやストーリー、北米の視聴者には通じないのでは…
キャラもストーリーも分かり易いが、勢い任せで雑。終盤まで似たようなバトルが続き通してみるとやや飽きる。
キッド以外の交流掘り下げが不十分でキャラを生かせていない。バトルでの活躍もいまいち差別化出来ず。(如意棒以外の武器が地味)
9話しかなく、話数が全然足りていないため仕方がないか。
終盤の昨日の敵は今日の友展開自体は熱いが、キッドとレッドサンの対決も含めた交流が足りておらず唐突。
ラスボスのヘビ女もポット出な印象、レッドサン父があっさり敗れるのも違和感。
【総合評価】4~3点
良くも悪くも日本的なアニメとは異質な趣あり楽しみに視聴できた。
それだけに9話終了は惜しい。
評価は良いに届かない「普通」