潜水艦トロイメライ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
間延びではないと思う
初見向けではないのに回想シーンが多かったり、わざわざいらない登場人物を増やしたりするところがいらないという声を多く聞きます。私は全然気にならなかった。嘘です。ホントはいらないと思ってた。未来編なんかやってなんの意味があったんだろうと思っていました。が、最近少し考えが変わりました。あの場にヴァイオレットがいない。もう過去を辿ることでしか自動手記人形という存在を知ることができない。その儚さというかなんか、わかるやん。そこがいいのかもしれないと思いました。ユリスが四ぬ間際、結局彼とその友人と家族を繋げたのは手紙ではなく電話だった、ここが見終わってもやもやしたところです。手紙の存在意義とは。離れているときにしか伝わらない。今回はそれが四による別れであり、二度と彼は自らの言葉で伝えることができない。それを痛感させられました。そして問題のラストシーン。ヴァイオレット泣くシーン長すぎだろいらんいらんといった意見ばかりで、これも最初はそうだなと思いながら、でももしかしたらギルベルトは先に彼女の声を、愛してるを受け取ってしまって、それで彼女は何も言えなくなって泣くしかなかったのかなとも思いました。道しるべが入るパートもピッタリ。手紙が持つ色々な側面をアニメよりももっと深く考えさせられた劇場版でした。