てとてと さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
啓発セミナー?めいたギスギス感がイマイチなアイドル物
アイドル候補生の女の子たちがオーディションでがんばるアイドルアニメ。全13話。
※作品データベース様より転載
【良い点】
キャラデザの可愛さやライブシーンなどの作画は綺麗。
楽曲も中々良かった。
アイドル達の意識が高く、夢に向かって真剣に打ち込む青春劇としては悪くない。
課題を与えられ、チームで乗り越える、泥臭いが青春劇としてはアリか。
キャラクターはメインと準メインを除く面々が、そこそこの持ち味を出せていた。
9人もいる割には個性付けが出来ている、この点に限ればアイドリープライドよりも良い。
小グループに分けて交流させる構図が上手くいっていた。
終盤、企画者に叛逆して自分たちで…な展開は「22/7」よりも好感持てた。
【悪い点】
作品の根幹をなすオーディション企画そのものに嫌悪感。
ファンに夢を与える美名の元に少女たちの人格や人生に犠牲強いる、それをライブ中継して不特定多数に投票させる…
それがプロのアイドルだから?だとしたらそういうアイドル像に共感しかねる。
ジェンダーなんちゃらとか言わないけれど、こういう搾取はアニメという虚構であっても、いや虚構だからこそ見たくない。
無為にギスギスしていて雰囲気が悪い。
それが交流や成長に繋がるならばいいが、底の浅い交流から和解、またギスギス、和解…
「ソラとウミのアイダ」とか、こういうタイプの脚本(無為にギスらせて展開させる)は嫌いというか、単に脚本が下手。
キャラの個性はそこそこあるが、これらの点から各キャラ好感持てない。
アイプラと逆で、メインふたりが微妙。特に準ヒロインは嫌われ役の域を出られず。
友情劇もオーディション通るための保身に見える、のは意地悪な見方になっているのか…
それでも少しずつチームの絆が出来てきたところで人狼めいた追放投票をやらせる、これをライブ中継、極めて悪趣味。
10話結論出して自立する流れは良かったのに、結局汚い大人の掌中、最終話も安っぽい茶番展開。
アイドリープライドと丸被りしている心臓移植ギミック。
活用もアイプラより下手で面白味が無い、安っぽい美談根性論に更に興醒め。
作画は綺麗だがセールスポイントになる程でもなく。
水着回とか、同時期のアイスホッケーアニメにも負けていた。
【総合評価】2点
自分的に2021秋ワーストアニメ。(次点の異世界ゴリラは著しい不快感は無い点でずっとマシ)
部分部分では光る面もあるんだけど、根本的なところで不快感が強くて台無し。
アイドルなる美名のもとに搾取するアイドルアニメは最早時代遅れというか、時代によらずダメだと思う。
評価は悪い寄りの「とても悪い」