Kansan さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
テレビクオリティの劇場版
見終わった感想としては「ま、こんなものか」と言った感じです。ストーリーに関しては「思春期症候群」や「量子力学」なんてワードで飾っていますがやってる事はシュタインズゲートですね。ヒロインどちらかを見捨てなければならない展開や過去改変というのはベタな展開でした。けれど決してベタな展開が悪い言うことではなく、シュタゲやよく本作に似てると言われる物語シリーズではベタな展開だとしても退屈せずに観れます。何故ならそれらの作品には物語を引き立てる素晴らしい「演出」があるからです。しかし残念ながら本作では劇場版にも関わらずテレビシリーズから感じていた安い作画に安い演出をやっていました。悲しみを演出する間や感動を演出する美しい画や音楽がほぼ皆無でただ淡々と物語が進んでいくだけです。そんな演出のせいか物語の設定もややご都合主義を感じてしまいました。私の理解力が低いからというのもあるかもしれませんが、例えば何故世界がゆっくりに感じられるからといって未来の出来事が分かった上で過去に体ごと行けるのか解説を観ても納得できません。またラストに翔子ちゃんが復活したのも映画を観ただけじゃよく分かりませんでした。
まとめると映画的演出が弱いせいでストーリーのアラが目立ってった結果、ベタで退屈で疑問が残る残念な作品ということです。TV版を観ていてもお話のテーマは面白くなりそうなだけに惜しいなと感じてしまいます。