STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
序盤、メインキャラの一人であるユフィことユフィリア・マゼンタの状況が最近増えてきた
悪役令嬢ものを思わせるようなもの。
ここでユフィを救いに来たのは悪役令嬢もののイケメン男子ではなく、快活な少女である
アニスことアニスフィア・ウィン・パレッティアということで、二人のキャラの特徴、関係性、
更に本作が百合ものであることがうまいこと表現されている。
以後、中盤まではアニスが話を引っ張っているような印象で、彼女の明るさが作品そのものの
雰囲気をも作り出しているような感じ。
ここまではタイトルにある「革命」とは、アニスとユフィの魔学研究による産業革命的な
ものを指すのかなと思っていたが、後半以降の展開を見るに原作者がやりたかったのは政治・
社会体制を変えていく革命の方だったみたい。
個人的には政治劇、歴史劇は割と好きだったりするのだが、本作に関しては展開の重さが
キャラの魅力を削いでしまったような印象で、ちょっと勿体無い。
あとアニスとユフィの活動だが、結果的には国民のためのものになったようだが、始まりは
能動的なものではなく、行き詰まっていたパレッティア王国を救うためのなし崩し的な行動で
ある点で、観ていてカタルシスを得にくいものにしているような。
ちなみにアニスの現代社会からの転生者であるという出自は「魔学研究との関連性にもっと
大きな影響があっても良いかな」と思った。
無駄とまでは言わないが、転生設定がなくても話自体は成立してしまう感じ。
2023/05/14