てとてと さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
独特なファンタジーでのロミジュリは悪くなかったが、難が多い
ゲーム原作のファンタジーバトル&ロマンス系?
ゲーム本編の前日譚との事。(原作知らん)
※作品データベース様より転載
【良い点】
世界観設定と物語の基本線がドラマチックかつシンプル。
ダークファンタジーでロミオとジュリエット的な悲恋なのかな?と期待させる。
全般的なストーリーは分かり易く、ゲーム原作の駄作にありがちな(こいつら何やってんのかサッパリ分からん)という事は特に無かった。
作画は女の子のキャラデザがモブ魔導士ちゃんたち含めて可愛くて好み。
アイリスとシーマの胸を強調する衣装もエロ可愛い。
世界観描写や戦闘シーンはありがちではあるが悪くはない。
主人公とアイリスのロマンスシーンは幻想的で綺麗だった。
4話〜7話までの白黒主役サイドの異文化交流回は良かった。
敵対する両民族が徐々に分かり合う良さげな流れ。料理を題材に異文化を尊重し合うシーンが良い。
「民族対立の解決には生の交流による相互理解が大事」な実例としては同時期の「BNA」よりも内容が良いくらい。
【悪い点】
あまりにも説明や掘り下げ不足。
特に主人公である闇の王子はセリフ量からして乏しく、存在感が希薄。主人公たる魅力が無い。
前半は相棒のアデルの方が明らかに主人公の風格、と思いきやそのアデルが唐突に豹変し雑に退場。
そこに至る過程の掘り下げやフォローが皆無、主人公との関係や主人公の心情も描写不足。
主人公とアイリスのロマンスも、互いに惹かれ合うような交流掘り下げが薄くて盛り上がらない。
立場を超えて愛し合う説得力が無かった。
後半は白側が追い詰められていく話に終始、黒の主人公は蚊帳の外でラスト申し訳程度に敵ボスに挑むも過程が足りず。
豊かな白側の、貧しい黒は貧しいままで現状の均衡保つのが世界の理、的な思想。それに黒の主人公も同調。
貧富の差を肯定する主役サイドに共感できず。これを憎んだアデルに一番共感出来てしまう。
そのアデルが雑な扱いのまま報われず。
中盤までは白の騎士団長と良さげな友情結んでいただけに勿体ない、中盤までの白黒の交流が後半で台無し。
【総合評価】2~3点
題材は良さげなダークファンタジーによるロマンスだったが、微妙な内容だった。
評価は普通にやや届かない「悪い」
アデルが主人公の方が面白くなりそうだと感じた。