CiRk さんの感想・評価
3.8
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
コンテンツに対する愛は感じた。でも、それだけ。
{netabare}
全世界で大ヒットしてるらしいアニメ映画...。
期待が大きすぎたというのもあるかもだけど、正直かなり期待外れ。
よく言えば原作理解があり、随所に小ネタも散りばめられている愛のある映画。
悪く言えば、ファンが喜びそうなものを詰め込んだだけで、中身が一切ない映画。
アクションシーンが良ければ、ゲームの要素の再現が完璧であれば、それだけで十分という人向けの映画かな...。
話の良さに重きを置く人にはお勧めしない映画。
海外のアニメ会社でアニメ化という不安要素があった割には、ゲームと比較しての違和感がある描写は一切なく、マリオの世界観を崩さずにいい感じに映画として補強で来ていたと思う。
何ならそこまで原作に忠実にしなくてもいいのにというレベル。
正直無理やりゲームマリオらしいパルクール的なものをわざわざ映画であそこまで直接的に描く意味はなかったと思うw
アイテムやキノコでの巨大化、青甲羅とかちょっと忠実すぎて映画として自然じゃないなぁと感じた部分はある。
けど、マリオカートが自然に話に組み込まれてるのはすごい上手いなぁと思った。
まあ多少の違和感があれどゲームの映像化という観点で見れば完璧な映画だった。
ただ、内容の良さに期待するとがっかりする。
何もかもが薄っぺらい。
まあ、原作からしてクッパを倒してピーチを救うだけの内容だし仕方ない部分はあるんだろうけどね。
ゲームとは違って救出するのはルイージでピーチはむしろ救いに行く側だけどw
あとはダイジェスト感が残念だったかなぁ。
マリオがピーチのお目にかかる流れも、認められて一緒に旅に出る流れも急。
キノコ王国に進軍中だったのに、ドンキーコングと同盟の帰路で、唐突に攻めてくるクッパ軍。
ぽっと出のマリオに対してやけに執着心を持ってるクッパ。
映画として見るとうーんってなるシーンが無駄に多く。
クッパとマリオの直接対峙が最終決戦時と言うのも、クッパを撃破した時のカタルシスを削いでいたように感じる...。
世界観もこじんまりとしているように感じた。
原作再現の方に力を入れてて、ストーリーは二の次なのかな。
見た後に良かったなぁとはならない映画だったけど、少なくともエンタメとしてはいい出来だとは思う。
{/netabare}