hidehide さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
和三盆糖は甘すぎない
話しの軸になる人が多いですね。
夢敗れた者、それを追って来た(つもりはなくとも)者。
他にも、
ギターが好きな女子高生、
はるか昔の恋の切ない想いを内に秘める者、
憧れの職人に弟子入りしてきた者、
娘を思う母であったり、馬鹿息子を思う父であったり…
旅好き店思い婆ちゃんに、女装で違う自分を、
…ナンて人もいましたね。
そして、
気付いたら、知らない所で、知らない人に囲まれ、
そこには親の姿はなく、
ある日突然、孤独を強いられた少女。
その時々の主人公が、大小あれど、
それぞれ、『少しだけ』前に進んでいる点。
違う道、違う思い、変化、解決、様々なのでしょうが、
確実に前進できている、と見受けられる点、
凄く良かったのではないかと思います。
そんな人々の物語を描いた作品ですね。
それぞれに さらなるドラマがありそうなので、
話数を増やしてでも、もう少し見たかった、と。
ですが、個々の多くを 必要以上に
描き過ぎない、掘り下げ過ぎない所が、
本作品の中での和菓子。
『甘すぎない』所なのでしょうね。
京都と言えば観光の名所も名所。
和三盆使用、和菓子と言えば京都。
ですが、うどんの国のアニメと同様で、
地域、名所、名産、土産などなど、
グイグイ推して来ないのも良かったですね。
あれだけ綺麗に和菓子を描かれたら、
食べてみたく、食べに行きたくなるのですが、
必要以上に宣伝じみていたり、
店そっちのけで名所ばかりを出されたりすると、
逆にげんなりしますので…
色々な意味で、甘すぎない、和菓子の様な作品でした。