ぽにぃ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ジャパニメーションの一つの到達点
放送当時に見ていたのですが今回見直した&記録に残していなかったので起こします。
【総評】
三田誠広の小説 いちご同盟をオマージュした漫画原作のアニメ作品。
主人公で天才ピアニストの公生がヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、ピアニストとして再生し成長していく姿を描く。
演者の演技、演出、音楽、作画、特に水彩画調の美術の扱いと、
どこを取ってもレベルが高く、ジャパニメーションの一つの到達点だと思う。
※微ネタバレ
{netabare}タイトルの「四月は君の噓」の「四月」はシェイクスピアの「O, how this spring of love resembleth. The uncertain glory of an April day!(恋の始まりは晴れたり曇ったりの四月のようだ)」から取っていると考察している。四月(=恋の始まり)は君(=かをり)の嘘 となっていい感じ。{/netabare}
以下、各評価基準ごとの詳細
◎物語の評価◎
良い。
オマージュ元の作品の性質上、好みは分かれるかもしれないが
構成も非常にうまく、伏線の張り方が素晴らしい。
◎作画の評価◎
非常に良い。
全体を通して良いが、随所で見られる漫画的表現と水彩画調の淡い色遣いが特に素晴らしい。
演奏シーンにロトスコープ技法を用いていないというのも驚きポイント
◎声優の評価◎
良い。
全体的に素晴らしいが、特に種田梨沙さんの演技は圧巻。
◎音楽の評価◎
良い。
OPやED、劇中で演奏されるショパンやラヴェルはもちろん、劇中のBGMも素晴らしい。
◎キャラの評価◎
良い。
こういう振り回してくれる系のヒロイン、絶対オタクは好き。
各星の数は3つを基準に下記で採点。
★☆☆☆☆:好ましくない
★★☆☆☆:やや好ましくない
★★★☆☆:可もなく不可もなく
★★★★☆:良い
★★★★★:群を抜いて良い