鬼戦車 t89 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ソシャゲ縛りのセンスという概念が、登場人物のキャラクター性を破壊している。
12話(最終話)まで観ました。2023.06.27
かなり、作画も物語も良かったです。演劇ものをしっかり作ったなぁ〜という感じです。
ただ、ソシャゲの宣伝という性格上、ゲームでは重要と思われるセンスという概念を挿入しているのが良くありませんでした。
キャラクターの努力が描けて無いと、「梨花」さん他、他のレビューアー様が書いていますが、作中、センスによってキャラの能力と個性が決まっているので、努力描写がうまく出来ていません。
劇中、センスは進化すると言及されていますが、種別が変わる描写はありませんでした。
ゲームだと、個性ある能力のキャラクターを鍛えて組み合わせてバトルするような遊び方を想定しているのかもしれませんが、個人として演劇に参加しているアニメでは、キャラクターの成長描写を妨げるファクターでしかありません。
センスの権化のような静香も良くありませんでした。設定上、主体性のある人間とも言えず、何となく、ラストは主人公とワールドダイスター目指す流れになっていましたが、努力と成長の描写は不可能でしょう。
青春群像劇には努力と成長描写が必要ですが、センスがキャラクターの能力と個性を固定化してしまいます。
RPGでは、キャラの役割が厳密に決まっているため、戦士は体力と物理攻撃力を上げる閉じた方向にしか成長しませんが、主体性のある人間は、思考錯誤しながら努力して成長していきます。
本作品の登場人物は、センスのせいで、人間としての主体性を奪われているところに、青春群像劇としての物足りなさがあると思います。
キャラ造形は魅力的なのに、中身が伴ってないのがとても残念でした。
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8話まで観ました。2023.06.02
地味な舞台演劇をアニメ化した意欲作なのですが、同期の推しの子に比べると、芸能に対するヒリヒリ感が足りません。
芸能界は何故売れるのかが誰も分からない、無理ゲー的な地獄の生き残りレースをしている世界です。売れるアイドル、評価される役者の正解はありません。
本作品では役者の凄さをセンスという特殊能力で説明してしまうのが評価の分かれる所です。
難しいかもしれないですが、演劇論とかの蓄積はあるはずなので、作品に落とし込めれば良かったと思います。
演劇を分かりやすくするために、センスという概念を使用しているのでしょうが、視聴者もそこまで馬鹿ではありません。
作画も頑張っているのですが、演劇の世界の深さを描ききれていないので、次回が気にならないところがつくづく残念です。
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4話まで観ました。2023.05.04
演劇やっていると、センスという特殊能力が発動するようです。
4話まで、良く主人公のセンスの意味が分かりませんでした。あまりのことに脳がついていって無かったというか…。
念やスタンドみたいなのがいきなり出てくるとか、理解が追いつかないですよ。
このセンス、下手をすると演劇自体を否定しそうです。観客に幻覚を見せるとか、一人何役も演るとか、感情をイジるとか、とんでもない能力もありそうです。
実際、主人公のセンスは、現実世界に干渉できます。犯罪にも使えます。いや、犯罪以外に有効な使い道が思いつきません。
なんか…、演劇などやっている場合か!?という印象しかありませんが、今後どんなスタンド使いが出てくるのか楽しみです。