hidehide さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
起 承 転 結 そして、また、起へ…
全く事情が飲み込めないまま、
体操選手バリの演技をあぜ道で披露。
そして、シーンは
先客のいる教室から、2人の会話へ…
やたらと同級生に擦り寄り、こび、へつらう様な。
セーラー服も目立ちたい『だけ』の小道具に過ぎないのか、
そんな事を思わせる話しが暫くは続くのですが…
一人一人との、
丁寧で、優しく、暖かく、本気で関わりを持つ姿に、
こびたり、へつらっていた訳ではないのでは?
ただ、
純粋に、欲していた、切望していただけ、なのでは?
…と思わされる様になります。
おや? と思うこの辺りから、
周りの友人が、
そして、それを見ている視聴者(少なくとも私)は
小路の一挙手一投足を違う目で見始めたと思います。
それでも、以後も、
『あぁ…いい子、だな』『いい友人に恵まれたな』
程度でしか回は進まないのですが。
それまでに刷り込まれた『明日小路』が…
12話で覚醒します!
今まで、決して日常回では無かったのだ、
11話のそこかしこ、に、『小路』の『素晴らしき様々』が
サブリミナルの様に散りばめられていたのだ、と、
12話で思い知らされます。
少し前まで、1人。あぜ道で披露した体操選手シーン。
それが、今は、多くの友人の前で、ステージで…
曲、画、構成、見せ方、個々の表情、全て、圧巻です。
なぜ、
なんで こんなにグッと来るのか、不思議でした。
そして、そんな夢の様な覚醒の瞬間も束の間…
シーンはまた、教室で。2人の会話へと…
素晴らしきかな連休。
イッキ見、をしましたが、よもや数時間後に、
涙している自身がいるとは思いませんでした。
『起承転…』が終わり…
シーンは最初の教室…最初の2人の姿が。
シーンは同じでも、
もう違う…もう、1人ではない…
教室での2人…そして、会話…
楽しかったなぁ、また、できるかなぁ?
できるわよ、たくさん…で終わる、『結』…
見事な起承転結、だったのではないかと思います。
そして…
あっ!おはよう!
…の言葉から始まる新たな『起』
作画がいい、声優がいい、
メインを張れる花澤さんがお母さん役なのも、
何だか、声もキャラも、ホッとしていい、
emyu(木崎江利花)のバイオリンがいい、
emyu繋がり + 一流の私学だから、グランドピアノも
一流をそのまま使っているのか…などなど。
良いところを挙げたらキリがなく、
だが、
ストーリー? 何が、どう? 何話目が?など、
説明するのは、何だかとても難しく…
敢えて言うならば、
初回や、途中まで見ても、それは過程、
ほんの僅かな かけら に過ぎない、と思います。
12話になって、ようやく完成する作品、
そんな感じの作品でしょうか。
いやはや…
何だか、ホント、いいモノ見たなぁ…
そう思わせてくれる作品でした。