Witch さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
【手前味噌ですが】この作品を視聴する前に、このレビューを一読することを推奨します。/2023/4/29追記
【レビューNo.54】(初回登録:2023/4/29)
オリジナルアニメで2013年作品。全22話。
(視聴経緯他)
・お付き合いのあるレビュアー「ひろ。」さんがこの作品を高評価していたのですが、
「自分にはツボだが、世間的には圧倒的に酷評^^」とのこと。
「ノイタミナ枠で2クールなのに『酷評の嵐』ってある意味スゲーなw」と逆に興味を持
ったので、視聴してみることに。
・「少数の『ハマる派』と大多数の『酷評』」→ なるほど作品を観れば納得ですね(笑)
で、【手前味噌ですが】の話ですが、結論をいうと個人的には結構楽しめたかなっと。
ただそれにはカラクリがあって、事前にある程度情報を持っていたことが大きかったと。
・上述の通り「酷評アニメ」という予防線を視聴前に張ることができた
・「ひろ。」さんからアドバイスをもらっていた
恐らくなんの予備知識も持たず視聴していたら「何や、このカオスなアニメは?!」で、
私も酷評していたと思いますw
その経験から、ここで「予防線」とちょっとした「予備知識」を入れてもらった方がいい
かなっと。
(事前準備が必要なアニメって時点ですでに終わってるやん・・・って話もありますがw)
ちゃんと観たら結構いい作品かなと思うので、その一助になれば幸いです。
【参考:「ひろ。」さんからのアドバイス】
>ちなみに初見時の7話~17話は、かなりキビシイと思われます。自分もずっと顔しかめ
>て観てましたw(2周目以降はイケる)。中盤きびしかったらとばして18~22話先に
>観るのもありかもです^^。
(ストーリー)
特殊能力を持たず、そして改造手術を受けることもなく、ただ自分の力だけで「正義の味方」
になろうとするファッションモデルの青年と、特に正義感を持たない警察官の青年の二人を
主人公にした作品。「真のヒーローとは何か」をテーマに、次々に起こる事件の中でヒーロー
として、そして人間として成長していく姿をコメディやシリアスを交えながら描く。
(wikiより)
(評 価)
・結構熱い作品
・正義のヒーローにあこがれる・主人公「羽佐間正義」を観た最初の感想は
「『TARI TARI』ウィーン君みたいな奴?!(ヒーローヲタ)」
でも、ウィーン君と決定的に違うのは、彼は実際にヒーロー活動始めちゃうんだよな。
(といっても最初はタバコのポイ捨てやゴミ出しといった身近なルール順守からで、
これを自作のヒーロースーツを身にまとい、真剣に訴えるというw)
主人公は「正義を守る」ことに真っすぐでブレないんですよね。個人的には「ウザさ
半分・魅力半分」って感じですが、この主人公の真っすぐさに絆され、仲間が集まり
協力していく様に面白みが出てくるって感じですね。その友情にはベクトルは異なり
ますが、「キルラキル」「グレンラガン」等に通ずる熱さがある作品だと感じました。
・視聴者に「忖度」せず、制作スタッフがやりたいことを詰め込んだような作品
・私の個人的な見解が上述の通りです。
正義のヒーロー好きの制作スタッフが集まり、アイデアを出し合って「やりたいこと
は全部やっちゃえ」みたいなw
{netabare}→ 上述の身近な悪 →本物の怪人とのバトル →戦隊モノからの巨大ロボット合体
→ 歴代のヒーロー全員集合みたいな{/netabare}
・この「視聴者に『忖度』せず」がポイントで、真面目にストーリーを追いかけると、
・展開が唐突すぎて何を見せられているのか訳が分からず、カオス感が凄い
・2クールの尺を持て余し、無駄に見えるエピソードが多い
という、袋小路に迷い込む羽目になるのかなっと。
(なのでこの辺りは軽く受け流すことを推奨)
・でも諦めずに観ていると後半になるにつれ、なんとなくスタッフがやりたいことが分か
ってきて、そうなると各エピソードにもそれなりにちゃんと意味があって、「この作品
意外と考えられてるな!!」って自分の中でも評価が変わってきたのは驚きでした。
→ でも問題は大抵の方はそこにたどり着けず、ギブアップしてしまうだろうなっと。
その位視聴者には不親切な構成で、置いてけぼり感が強い作品ですね。
じゃあ「その辺を見直せば」って話ですが、それをすると多分味がなくなり作品として
は死んじゃうんだろうなっと。ホント微妙なバランスの上に成り立っている作品だと思
います。
(まあ大多数にそっぽ向かれている時点で「作品として成り立っていないだろ!」って
ツッコミがありそうですがw)
※「ひろ。」さんのように2週したら、かなり理解度があがるだろうなと思いますが、大抵
の方はまず「2週目いきたい」って気にならないでしょうねw
・とまっちゃんたちの若き日のアイドルユニット
この作品には「ミネラル★ミラクル★ミューズ」というアイドルユニットが登場し、若き日
の戸松遥、M・A・Oたちが声優として出演しています。アイドル活動の傍ら主人公に対抗し
(セーラームーン辺りを意識した?)「フラメンコガールズ」という正義のヒロイン軍団を
結成し、やたら男性の金的を攻撃するというw
彼女たちはキャラソンとしてEDも担当しており、特に前半の「デートTIME」は中毒性が
強く、私も完全に毒されてしまいましたw
「とまっちゃんたち、こういう歌も歌ってたんや」っていうのは、新鮮な発見でしたね。
(いうても「スフィア」他歌手活動のことはあんまり知らんけどw)
時代的にも、こういう作品制作に対して寛容だったのかなっていうのは強く感じましたね。
上述の通りクセの強い作品で、事前準備が必要でしかも2クールなので、率先してはオススメ
できない作品ですね。でも作品としては独特の味があり「クソアニメ」と一刀両断するには
惜しい作品ではあります。
なので、このレビューを読んで覚悟を決めた強者がいれば「頑張って」という感じですね(^_^)
最後に本作のキャッチコピーは
「大人になりたくない、“大人たち”へ――」
最初は、いい年して「正義のヒーロー」ごっこしてる主人公のことなのかと思ってましたが、
実はいい年してこんなアニメをガチで作ってる「制作スタッフ」→ お前らのことやろ!!!
(そう考えるといろいろとスッキリするんだよなwww)
(追 記)
このアニメを紹介して下さり、いろいろとご協力頂いた「ひろ。」さんは感謝ですね。
まだまだどんなアニメが埋もれているかホント分からないですね。
こういう出会いもこの「あにこれ」の醍醐味ですかね(^^♪
※「ひろ。」さんはこの作品についてかなり熱く語っておられるので、興味を持たれた方は
そちらのレビューも参考にするといいかも(^_^)
(2023/4/29追記)
・負の感情のコントロール
個人的には事前情報で「負の感情のコントロール」ができたから、この作品を楽しめたのかなっと。
普通に観たら「負の感情」が湧きやすく、一度そういう感情を抱くと「フィルター」がかかってし
まい、挽回が難しくなってしまう作品なのかなっと感じました。
・>「キルラキル」「グレンラガン」等に通ずる
私がこの作品に魅力を感じたのは「スタッフがやりたいことに全力で取り組んでる」様が伝わって
くるからだと思います。(この辺りは上述作品に通ずるものがあるかと)
なので「ノイタミナ枠で2クール」作品だったのは、なんか納得できたかな。
しかし「キルラキル」「グレンラガン」等は「どうすればこの想いが視聴者に伝わるか」までをしっ
かり練り上げているから「名作」となったのに対し、本作はその点が弱かったのかなっと。
そこは本当に勿体なかったですね。
(結構力を入れてた作品だったのかなっと。まさかここまで「酷評」されるとは思ってなかったの
ではw)