シボ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
気付きを与えてくれる作品でした。
作品名は知っていましたけど原作は読んでません。
受験に失敗し、親への反発もあって全寮制の北海道の農業高校
(エゾノー)に入学することになった八軒勇吾。
初めての経験ばかりの学校生活で、悪戦苦闘しながらもそこで出会う
人達との関わりをとおして日々学び、成長していく青春ストーリーです。
八軒と一緒に学ぶことになる同級生達のほとんどは実家が農家だったり
酪農をやってたりして、子供の頃から当たり前のように家業を
手伝ってます。
だからなんでしょうけど基本は真面目でみんな働き者です。
普通に車だって運転とかしちゃってます。
将来をある程度見据えてる彼らは都会の子より考え方は大人に見えます。
都会の普通の子とは違って出身も様々で個性的な生徒達。
そして癖ありまくりの先生達はさらに面白いです!!
ほぼ大仏の乗馬部顧問の中島先生。
背が低すぎる校長。女軍曹の富士先生とか笑わせられました。
将来に夢が持てなくて悲観してる八軒には夢があって前向きな
同級生が眩しく自分は劣等感を感じてます。
ただそんな同級生達のほうが何も知らないけど常に一生懸命な
八軒の周りにいつの間にかに集まってきてる。
そんな関係が観てて好感でした。
日々成長しつつ進んでいく物語は観てて楽しかったです。
地場の美味しそうな食べ物にも惹かれるこの作品。
ピザの話も良かったし、なにより八軒によって名付けられた
豚丼の話は見応えありました。
周りから一歩引いてしまうため、中々大きくなれなかった豚丼。
水溶きの餌を作って立派に育て上げた八軒。
袖を噛んで甘える姿はやっぱり可愛いですよね~。
(授業での解体の映像はもし実際の映像をってなったら
自分には観る勇気ないかもな~><!)
出荷での別れで終わりでなく、肉を買い取ってみんなで美味しく頂く。
野菜とかなら端正こめて育てて収穫したてって最高なんだろうけど。
家畜でもそういう感覚になれるんだろうか・・・。
一生懸命世話をして悩みつつも八軒が責任もって最高に美味しいベーコンを作ってみんなと頂く話は説得力ありました。
山盛りご飯の豚丼!
臭いまで伝わってくるような燻製!きっと凄い上手いんだろうな~~。
自分が当たり前に口にしている食べ物が、当たり前じゃなくて
生産者の苦労や人に食べられるべく育てられた生き物あっての
ことなんだよなって気付き、いつも以上にありがたく感じます。
ほんと学びがある話ばかりなんですけど、エピソードが
楽しいし全然説教臭くない。
こういうの学校の子供達に、自分の子供達にも観て欲しいです。
(あっそんな考え方がそもそも説教臭いか・・・!?)
音楽はOP、EDともに有名アーティストの楽曲で良曲でした。
OP miwa / Kiss you
ワクワクするようなポップなメロディー、可愛い歌声が耳に良い。
「キ~~ッス ユ~~♪」豚丼のつぶらな瞳が可愛い~><!
ED スキマスイッチ / Hello Especially
牧場での映像が浮かびそうなズンチャ、ズンチャが心地いい楽曲でした。
雰囲気もこの作品に合ってたと思います。
ようやくエゾノーに馴染んできた八軒の今後の物語。
数少ない女子の多摩子や吉野。御影との関係や高校生らしい恋話
なんかを絡めた展開にも期待しつつ続きも視聴予定です。