てとてと さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
看板に偽り無し、理想郷の長シミュレーション?外連味無く安心して見られるが、地味
なろう系の異世界転移でスローライフ系。全12話。
主人公が異世界でチート能力駆使して一から農村共同体(ほぼ美少女)形成していく。
【良い点】
スローライフの看板に偽り無し。スローライフを冠しながらスローライフしていない他作品たちに対し、ちゃんと徹している。
(他作品も別方向で面白いが)
主人公は圧倒的な力を担保にスローライフ共同体の発展に邁進、着々と共同体の生活水準が向上していく様が心地良い。
シムシティとかマインクラフトめいた創造の楽しさがある。
チート能力は便利だがあくまで汗水たらして自然を切り開いていくフロンティアな気風も良し。
お手軽能力ではあるが、ちゃんと年月重ねての開拓なので、御都合感も(比較的)感じにくい。
主人公の周囲に集うのが美少女沢山なので華やか。
それでいてハーレム感は薄く、主人公はあくまで共同体の長として彼女たちから慕われる構図。
主人公の人柄や能力実績から納得感あり、適材適所で異世界種族の人材が集い、共同体が発展していく感が良し。
内政系的には可愛く優秀な人材揃っていく楽しさ。
主人公がちゃんと子をなすラストも良し。
主人公(と読者視聴者)である男性にとっての、理想郷の完成を素直に描き切った。
【悪い点】
主人公の理想郷形成を淡々と描くため、地味。
地に足のついた発展な裏腹、地味かつ意外性は無い。
その主人公は良い奴ではあるが、絶対的力と敬意集めるこの手の典型で、共感出来るほどの魅力は感じず。
なので他人の地味な理想郷形成を淡々眺めるのはやや飽きる。
…この点は好みの問題で、本作が悪いわけではない。
女性陣の大半が村人A的なモブで存在感薄い。
ルールーシーなどメイン格の可愛さやキャラは良かったけれど、人数多くてやや埋もれた。
他のメイン格登場が遅く、十分魅力発揮する前に終了。
【総合評価】6~5点
地味な良作と見るか、良作だが地味と見るか?自分は後者寄り。
コンセプトに沿った完成度の高い良作なんだけと、+αの魅力が薄いので、自分的には程々に良かった辺り。
評価は「良い」