ねるる さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
原作知識必須。掴み所がないが雰囲気だけはある作品
原作小説未読。全12話
~あらすじ~
世界遺産に認定された熊野古道にある神社。そこには宮司である祖父に育てられ、外の世界をほとんど知らずに過ごす少女がいた。特殊な力を持つが故に、普通の女の子になりたいと願う少女の物語。
世界観と作中の雰囲気は良かったですが、イマイチテーマが分かりにくい、掴み所の無い作品でした。
神霊や憑依、山伏、陰陽師など、日本特有のじんわりしたホラーチックでミステリアスな要素が沢山詰まってるけど、イマイチ心が踊るような展開にはならなかった。そもそもの用語や設定についての説明がほぼ無いまま進むので、事前知識がないと楽しめないかも。地元の中学校、中学の修学旅行、新天地の高校、夏合宿と舞台を色々変えるけど、どこの舞台の事件もあまり印象に残らなかったな。
キャラクターについて、主人公はずっと自信なさげでおどおどしてるので好き嫌い別れそう。cv早見沙織だから見れた。山伏の少年については、思春期真っ只中のツンデレなので終始キレててちょっとウザかったかな。イケメンでcv内山昂輝だから見れた。
クラスメイトや家族もあまり人間味がないし、それぞれ妙な距離感で人付き合いをしているので感情移入が出来ず、キャラを好きになる事も出来ませんでした。
角川文庫65周年記念作品と謳ってたので期待してましたが、期待はずれでした。原作小説は人気があるようなので、原作知識があって、見る人が見たら楽しめるのかもしれません。自分的には世界観は味わえましたが、内容は楽しめませんでした。小説読んで出直してきます。