青星アーツ さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
情緒不安定のナディア、つぶらな瞳のジャン、メンタル高齢化のマリー
話はアトランティスの文明を巡る人間とガーゴイル達の戦い。
序盤感じたのは宮崎駿監督の影響とエヴァンゲリオンの面影
でしたが、特に前半はスタジオジブリのような絵柄ではあっても、
ジブリ作品のように大人も楽しめるかというと子ども向けなストーリー
やキャラクターとして作られているようであまり夢中になることは
ないです。終盤のBGMはそのままエヴァンゲリオンで聴き覚えがあったり
して、有名な新世紀エヴァンゲリオンの前作として見れるところはないわけでは
なかったです。最終話辺りのネオの事情やネモ艦長、ガーゴイルには感動展開や意外なところもあって良かったですが、話の大半は子ども向けであり、破綻しているわけではないので楽しめはしますが39話と長めに感じます。良かったのは、
そして名作と言われるのもおそらく最終話で描かれるキャラクターたちの
冒険を終え成長した姿に物語の感動を感じられるところがあり、ジャンたち
と赤毛のグランディスたちの旅が良い思い出として視聴者の心に温かい
ものを残してくれるところがあるからだと思います。
途中の無人島の話は制作の都合で話数を埋めるためなのか分かりませんが、
大分長くストーリーが進まず、かといって内容がつまらないわけではないですが
違和感は作画も含めて感じました。台詞があっても口が動かなかったり
髪の色が変わっていたりと。アニメをそこまで見ない人には勧めない作品でしょうがあえてあげるなら終盤や終わり方なども良かったので、良いところはある作品ではあるといえます。良さは感じましたが勧めるタイプの作品ではないと、
子ども向けなやりとりが強めなところからも感じる。ただ魅力もあると思いますのでその上でおすすめはしない作品です。