けみかけ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「渡せなかったラブレター」×「本当の君を誰も知らない」×「夏目型ニャンコ先生」×「七瀬、修行中」
オイラが見渡した限りでは割りとレビュの多くが「安定してるがもうダルい」or「安心してずっと見続けられる」に二極化してて正直に残念;
あと「ほっこり」とか「癒される」も使い方としてはちっとも間違ってはいないんですけど、夏目友人帳の場合は基本的に悲しい話なんですよね
毎度僕らと夏目の気分を話の最中にドン底まで叩き落して、そこからゆっくり救い上げるのが夏目友人帳という作品の基本スタイル
だからあんまし「まったり」な、お話を期待されている方にはキッパリと不向きです
夏目という主人公は正直いってあまりに高すぎる感受性の持ち主ではないでしょうか
彼の感じたことをどれだけ共有できたか?が、この作品にとっては重要なポイントだと思います
そして、そのポイントは視聴者各々によって少しずつ違うはずだし、当然演出や作画の出来栄えにも左右されるから全話において合致することなんてたぶんきっと無い(?)
そこで今作、オイラが知りうる限りでは夏目の中でも選りすぐりに“重いお話”が揃ったと思います
そんなところが、ちょっとファンの中でも好き好みが別れるやもしれませんが個人的にはジャストミートが粒揃い
だからオイラはとってもお気に入りですねー^^
ちなみにシリーズ比較がお好きな方もいらっしゃるようなので作画のこまけぇお話をすると、妖怪の描写そのものはドンドン自由度が高くなってきていて、コミカルな方面を主として進化しているものの、1期全体や2期一部回には退けを取るカタチになったでしょう
だから言うほど大層なものじゃないw
あくまでオイラの見解ですが;
(この辺りは記憶が曖昧な部分もあるのでそのうち細かく書くかもしれません)
全13話ですが中でもオイラが独断と偏見による超個人的なチョイスで傑作を選ばさせていただくと・・・
☆まず第4話『代答』でしょう
夏目自身は色恋沙汰には疎いのでwこのシリーズでロマンチックなお話は貴重
そして基本的にネ申回がお約束w
またこれが人と妖怪っていう相まみえない異種族愛と「妖怪側から」っていう『異形の恋』的シチュが燃えるお話じゃありませんか!w
☆次に第6話『硝子のむこう』ですね
ぶっちゃけ田沼の活躍とかどーでもいいんです(爆)
あの回はやはり夏目型ニャンコ先生の“露骨なニセモノ”感がイイ!w
ニセウルトラマン的なwすぐバレるだろ!あんなの!
ってツッコミたくなる衝動がトマンネw
それと笹田が“美味そう”で仕方ない^q^
☆そして第8話『惑いし頃に』はそう!
祓い屋のドSバアさんこと七瀬の幼き日のお話
あのお話はそう、七瀬のバアさんが可愛いのですよw
的場一門の厳しい祓い屋家業の中で切磋琢磨してきた努力の日々に耐える姿
そして鬼のようなバアさんにもほんのちょっと残された妖怪への慈愛が見え隠れする、そんな『ほほえみの爆弾』的なお話
☆で、オイラが選ぶんであれば4期はコレに尽きる!
第5話『過ぎし日の君に』
夏目の鬱屈とした中学時代にて、数少ない夏目の理解者だったユリコちゃんが登場
Aパートでは、彼女の視点から夏目との不思議な思い出が語られていきます・・・
Bパートではまったく同じお話を、妖怪が見えていて、妖怪に絡まれる災難な日々を過ごしていた夏目側の視点から紐解いていく・・・
見えていた夏目と、見えてなかったけど何かを感じ取っていたユリコ
二人はすれ違ったままだけど、きっとどこかで繋がってるし、今もお互いを思い出してみたりもする・・・
こういったお話の組み方は脚本の村井さだゆきさんの十八番ですよねー
ユリコちゃんがホントええ子やねん;ω;
オイラのイチオシです!
まあなんですかw
前述の通りそれぞれに好き好みな回があると思いますが、↑のどれかが被った方は、アナタの友人帳にオイラの名前を書かせてちょ^q^