エイ8 さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
キ・ク・ア・ヌ・ス
『恋愛フロップス』(れんあいフロップス)は日本のテレビアニメ。2022年10月から12月までAT-Xほかにて放送された。
普通の男子高校生が、5人の少女たちとの恋愛模様に巻き込まれる姿を描いたオリジナルアニメ作品である(wikipedia)
本作は前半と後半で大きく展開が変わります。前半は実にステレオタイプなハーレムもの、普通の男子高校生がどういうわけか5人の美女たちに押しかけ女房されながらも余裕綽々といういつものやれやれ系主人公。作画は良かったものの正直見るべきところは一つもありません。
ただそんな中でも下ネタだけは少し輝いていました。AI目覚まし時計のラブリンの台詞まわし等もさることながら、何より彼らの通う学校が「聖キクアヌス」という中々攻めた名称だったのですが、このインパクトのお陰で視聴を続けられたと言っても過言ではありません。え?これのどこが下ネタかって?それは内緒です。
後半に主人公柏樹 朝(かしわぎ あさひ)がそれまでいた世界は電脳世界だったということが判明しますが、良くも悪くも伏線張りまくっていたため意外性はありませんでした。どちらかというとハーレム主人公然としてスカしてた男が実は引きこもりとかあるある過ぎる感じでむしろ自然な流れとすら思えたくらいです。
これならもっと和泉沢 愛生(いずみさわ あおい)のヤンデレホラー路線を貫いてくれた方が見どころがあったと思います。実際EDがインストになったり次回予告にノイズが入っていた時の方がわくわくしましたし。
しかもその後また仮想空間に戻ることになるわけですが、エラーを正常化し現実社会を復旧するために戻ったにもかかわらず中に入った後の敵はその現実側が用意したウイルスで、しかもゴールまで辿り着いたら特にイベントもなく過去の回想を見させられて終わりという……何とも締まらないオチ。これだとそもそも何故エラーが起きたのかちょっとよくわからなくなってしまいました。
ところで第一話で全員と出会うことが占い師により予言されていましたが、最後の桜の木のシーンに関しては愛生二度目の登場なんですよね。これは実は井澤 愛(いざわ あい)だったことにして、5人のヒロインと愛とのドロドロバトルみたいな展開にしてくれた方が盛り上がったのになあと思いました。
ちなみにそんなヒロイン達は後にヒューマノイドとなって戻ってきますが、こんなん5体も抱える大学生なんてハブられるの待ったなしでしょw
それにしても朝君、最初っから不登校してたにも関わらず気にかけてくれる生身女子がいるとか、ひょっとしてイケメンなの?愛がどうとかじゃなくてイケメンだったからヒロイン達に惚れられたん?