てぶくろ さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
「型破り」と「形無し」は違うんだぜ
{netabare} 作品を見ていて思い出すのは、クラスに1人くらいぶっ飛んでると思われたくてスベっているやつっていたなぁ ということです。
世界観設定やキャラ設定などのアニオリらしさは嫌いじゃないんですが、なんでこんなに面白味に欠けるんでしょうね。
話のツボをすっ飛ばすことは型破りではなく形無しです。
好きなものを堂々と好きと言えるようにっていうテーマも、もう昨今では手を変え品を変えジャンルも多岐にわたって本当に沢山の作品が存在しています。
そんな中このテーマを今さら「オタク」でやられても、もうそんなフェーズじゃないんだよなぁ…という気持ちが先行してしまいます。
それこそ作中時間の2008年頃にやるか、もう10年くらい先なら印象は変わったかもしれません。
まだ2話なのでここからの巻き返しがあるかもですが、この作品の作風でつかみを失敗したら大変厳しいですね。
ここからどうなるでしょうか。{/netabare}
第3話視聴しました。
{netabare} なんとなくですがギャグのノリやキャラの掛け合いとかが、1話2話でしっかり視聴者を掴んでいる想定で、さらにブーストをかけるための今話、のつもりだったような気がします。
やっぱりオリジナルアニメのつかみって重要なんだと思い知らされました。
ここまで来たら後はもう、「ぶっ飛んでる表現が好き、と言っている自分が好き」という人の為にこのスタイルを最後まで貫いて上げて欲しいです。{/netabare}
最終話視聴しました。
{netabare} 一応最終話まで視聴しましたけど、「あぁ、はいはい」と言わざるを得ないような、しょうもな俺たたエンドで幕を閉じました。
しかし、この結末によってこの作品が、見事な「OPED詐欺アニメ」に成る事ができたのだと考えると 無下にはできませんね。
さて、ここからは作品全体を通して言えることについてまとめたいと思います。
その1 まず、一番わかりやすくて単純なことですが、「作画が悪い」です。
OPEDは素晴らしいですし、変身バンクシーンもこだわりを感じられ、11話の戦闘シーンでは「おっ!」と思わされるカットがあったりしたのですが、やはり「動き」の部分において、モッサリとしているなという印象を受けます。 キャラが走っているシーンなどではそれが顕著に表れています。
その2 展開やセリフがもれなくスベっている
放送開始当初はハチャメチャ具合に期待できなくもなかったのですが、第三話を過ぎたあたりからそれらの引き出しも尽きた感じでした。
前にも書きましたが、つかみを失敗をしてそのままズルズルと行ってしまった印象です。
しかも、厄介なことに三話以降はつかみが成功している体で進行しているので、余計に寒々しい感じが目立ちます。気付いた時には、時すでに遅し、このようなエンディングに着地する他ありませんでした。
なんでしょう…この作品を見ていると、ある芸人さんの「変なだけでは人は笑わん!」というツッコミを思い出します。
セリフに関しては、モブのセリフにしても主人公たちのセリフにしても無駄な部分が多く、間延び感がいなめませんでした。
最終話のオタクヒーローの、作り手の魂を感じるうんぬんのセリフは制作側はどういう気持ちで聞いていたんでしょうね。
最後に良かった点を上げるとするならば、オリジナルアニメーションの枠でなにか変わったことをやろうとする、そのチャレンジ精神だけは良かったかなと思います。{/netabare}